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ウクライナ戦争孤児支援コンテナ食堂プロジェクト(その1)

事の始まりは、ロシアのウクライナ侵攻によりウクライナ・リヴィゥ州サシフ村にある戦争孤児施設に安全で衛生的な食堂が敷地内に必要とのことで、ウクライナを支援する事業を計画していたポーランドのヴロツワフ・ノヴムRCのヘンリック・カリノフスキ君よりROTEX(青少年交換事業の経験者)の繋がりで始動したプロジェクトです。詳しく申し上げると、ヘンリック君は2660地区(大阪北部)に派遣され、高槻西RCのRIJYEMアドバイザーの故近藤眞道氏との交流があり、ウクライナ医療支援プロジェクトや青少年交換でウクライナからの学生の受入などをしていた2580地区東京北RCの浅田松太さん(1983-84年金沢北から7090地区に派遣)に繋がり、浅田さんと同時期に派遣された北川会長に事業の相談があり、北川会長年度が始まる2年ほど前から事業計画を温めていたと聞いております。昨年11月には実際にポーランドに現地調査に出向きました。そこで感じたものは歴史的にもロシアに対して抵抗感のあるポーランドではウクライナ支援に積極的であり、ウクライナからの避難民に対する母子の支援なども見学してきました。また支援で活躍した右近いろはさん、彼女は2660地区から青少年交換でポーランドに派遣され、帰国後もロシアのウクライナ侵攻の際に単身ポーランドでウクライナ支援活動に従事し、現在はワルシャワ大学に進学したとのこと、これも故近藤さんを通じてのご縁です。

最初の課題は事業計画と資金の調達。当初はR財団の補助金の活用を検討しましたが、ルールに合致せず(コンテナは構造物として建物と同じ扱いで財団の補助金対象外ほか)、事業内容を変更するか、すべてを自己資金で賄うべく追加の資金調達をおこなうかの岐路に立たされ、最終的に25,000ユーロ(約450万円)の募金をお願いすることとなりました。ここでも活躍したのは全国に広がる「青少年交換とRIJYEMの繋がり」。期限までに約470万円の募金が集まり、「世の中捨てたものでない」と感じたロータリーモーメントでした。と同時にしっかりとした形で事業を実施する責任を感じたこともいうまでもありません。

9月に北川会長・山岸幹事による2回目の現地視察を終え、寄付者のサインボードのデザインを作成し、現在マネーロンダリングに間違われないよう70,000ユーロの送金方法の検討と、来年6月5日にワルシャワで開催予定の引き渡し式に参加するツアーの企画などに着手しています。ポーランドだけの行き帰りでは面白くないので、ポーランドの後パリで過ごすツアーも企画いたしております。近日中に公開いたしますので、是非とも応募下さい。ロータリーは、やはり「人と人の繋がり」。この奉仕活動を楽しんで支えていただければ幸いです。

(記 松本 耕作)