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金沢ミドルリーダー塾講師派遣

2025年8月8日(金)、金沢ミドルリーダー塾における「企業人に学ぶ」の講師として、(株)NTTドコモ北陸支社 支社長 出井京子会員が登壇されました。

金沢ミドルリーダー塾とは、学校教育センターが組織の中核としてリーダーシップを発揮する教育の育成を目指し、校長から推薦された小・中・高等学校に勤務する35 〜45歳の教員を対象に実施しています。本年は、小学校教員および中学校教員 計19名(男性7名、女性12名)の参加により実施をされました。

講義は「企業人に学ぶ」というテーマで行われ、出井会員がNTTドコモに入社した理由、NTTドコモグループの企業理念をはじめ、組織体系、サービスの変遷、ビジョンやミッションなどのお話や、能登半島地震時の有事対応、管理職としてのキャリア、マネージメントにおいて大切にしていることなどをお話されました。

特に、出井会員が入社した理由が、高齢者の徘徊の居場所がわかるという技術に興味をもたれたということや管理職として未経験の店長業務など任された時の心境やどのように取り組んだのかということについて実体験をもとにお話しされました。

NTTドコモの社長の入社式のときに話されたことばは、「会社のために働くのではない、自分自身のため、やりたいことのために働きなさい。」とのことでした。 この真意は、会社のために働くとどうしてもその枠に収まった仕事に限られてしまうということで、自分自身のために働くと、枠にとらわれずにいろんな広がりを持って働くので、成長の度合いが違うということでした。またそのひとりひとりの成長が会社の成長にもつながるということです。出井会員自身も初めて聞いたときは少し戸惑いを感じたそうですが、管理職として働いている中で、そのことの大切さを感じているとのことでした。

また、未経験のマネージメント業務へは、いろんな先輩管理者のお話を聞き参考にしたり、自分自身のスタイルを確立して取り組まれたとのこと。ひとりひとりの成長に向けて1on 1を行い、社員ごとの性格や考えていること、やりたいことなどをヒアリングして、業務配置を変更したりチームとしての成果をあげることに注力したとのことでした。

教職員からは、民間企業の有事対応のスピード感やご苦労、NTTドコモの事業領域の広さに対して驚きの声が聞かれました。

出井会員、90分にもわたる長時間の講義をご準備からありがとうございました。

(記 北川 文洋)