会報(PDF形式)はこちら

復興支援リレー随想
つながる使命と能登地域のやさしさに支えられた活動

モバイル通信事業者は、いつでもどこでも誰とでも通信をつなげることが使命です。

1月1日発災の令和6年能登半島地震では、約300局もの基地局が被害を受け、一部エリアで通信サービスがご利用いただけない状況が生じました。1日でも1時間でも早く基地局の復旧が必要でした。同時に避難所支援も必要と考えました。充電環境や衛星携帯電話、Wi-Fiサービスを提供し利用者の方々が安心して通信サービスをご利用できる環境を整えるために約300か所の避難所をひとつひとつ回りました。車で5時間行った先で土砂崩れや倒木で道路が寸断されどうにもならず、その日の復旧活動をあきらめざるをえない事もありましたし、雪道の中で機材を持った社員が徒歩で片道1時間以上かけて駆けつけた時もありました。早期の復旧のために全国から延べ1万人を超える支援がドコモ社員やパートナー企業から集まりました。

土砂崩れや道路の寸断が激しく駆けつけることのできない地域では、移動基地局車や衛星通信でのエリア構築だけではなく船からのエリア救済のため船上基地局を活用するなど、前例のない多様な手法をとりました。その結果1月17日に一部立ち入り困難な区域を除き応急的な通信サービスの復旧を完了し、目標としていた全ての一次避難所を回り終えました。この活動に対して使命感を持って尽力された社員や関係者と、そのご家族の理解に深い感謝の気持ちです。また、被災地では支援に対する感謝の声をいただきました。家族との連絡が取れるようになったことへの感謝の言葉や、ここまで来てくれたのかと涙される方もいらっしゃいました。作業する社員が訪れた際には、被災して疲れた身体にもかかわらず立ち上がって拍手をいただいたり、あたたかい豚汁を分けてくださろうとする方もいました。そのような能登でのやさしさに励まされてこの活動を継続できました。

現在は本格的な復旧に向けた活動や復興に向けた活動を行っています。能登地域にますます強靭なネットワークを構築すること、ICTを活用して被災地の生活、生業や文化を支えていけるようこれからも全国ドコモグループの力を結集して取り組んで参ります。

2024−25年度のための地区研修・協議会

2024年4月21日(日)に富山県魚津市の新川文化ホールにて開催されました。金沢RCクラブからは19名のメンバーが参加しました。

プログラムとしては、ガバナー挨拶、ガバナーエレクトの所信表明、次年度の地区組織・運営方針・行動計画の説明、地区資金・収支予算、各委員長からの委員会説明があり、日ごろ接点の少ない地区のことを知る機会となりとても勉強となりました。また基調講演ではロータリーのホームページやマイロータリーの活用方法等の実践的な内容のお話もありました。

さらにロータリーも大きな変革期に柔軟に対応していくために、次年度からはDEIというキャッチフレーズを持つことを強く打ち出されていました。DEIとは、D「誰もが」E「笑顔で」I「居心地の良い」という分かりやすい内容です。 研修会は13時から17時45分までと長時間で移動を含めると一日がかりとなりました。ご参加の皆様は本当にお疲れ様でした。

(記 鳥越 介順)

職場見学

4月25日、44名が参加し、待望の職場見学ツアーが実施されました。

NHK 金沢放送局では、森田局長に震災時の対応などについて説明頂き、松岡アナウンサー初め、テレビでお馴染みのアナウンサーやディレクターの方々をご紹介頂きました。実際にスタジオを使い、震災時のアナウンスの様子を臨場感たっぷりに再現頂きました。

最後に、昨年4Kで撮影された、能登さくら駅の満開の桜、能登あばれ祭り、珠洲の揚浜式塩づくりの美しい映像を堪能しました。能登の復興を思い、目頭が熱くなりました。

昨年11月に移転した日本銀行 金沢支店では、52代吉濱支店長が日本銀行とロータリーの深い関係から、支店開設の背景、店舗敷地の変遷など講話頂きました。報道でよく見る全国支店長会議のメンバー全員がロータリアンと言う話に、親近感を感じました。

別室で、一生持つことはないであろう、1億円の重さも体感しました。

個人のお客様が来ることは少ない、1階の窓口も見学させて頂きましたが、交通違反金の納付、国立大学の学費の支払い等は利用できるそうです。

その後、大型バスで辻家庭園へ移動し、横山会員のお母さまである、横山方子様にご講演頂きました。横山家系図の解説から、尾小屋鉱山事業で成功するまでのご苦労や、辻家庭園で園遊会が開催されていた事など、明治を駆け抜けた横山隆興翁の大変興味深い話をお聞き出来ました。

ライトアップされた新緑の木々を愛でつつ、松崎会長の乾杯で、大宴会に突入しました。料理も大変美味しく、見学の感想も含めて、大いに懇親を深めました。

とても中身の濃い、有意義な職場見学会でした。関係者の皆さまに感謝!

(記:興津 俊昭)