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綱渡りの震災報道と新聞発行を振り返り
中日新聞取締役北陸本社
代表 平田 浩二

新聞社の態勢が年間で最も手薄な元日に、最大震度7の能登半島地震が起きた。混乱の中、元日夜遅くに号外を発行したのが、震災報道の始まりだった。他本社から応援の記者やカメラマンが次々と能登に入った。損壊を免れた七尾、輪島、能登の3カ所の支局、通信局・部が取材拠点。水が使えず、いずれの拠点も避難所同様に過酷な環境だった。新聞は読者の手に届いてこそ価値がある。幸い一日も欠かさずに避難所に届けられている。入口に「寒い中、ありがとう」の張り紙。被災者でもある販売店主から、「待っとったよ」と朝刊を受け取る避難された方たちの姿が励みになった。避難所まで輸送トラックでは近づけない場所では、決まった所に朝刊の束を置いておくと、自衛隊員が中まで運んでくれた。

3月初めの朝刊に掲載した、奥能登に勤務する30代の男性記者のコラムの一部を紹介したい。「1月8日、被災地に雪が積もった。ビニールハウスに身を寄せる被災者を取材した直後、突然震えが止まらなくなり、歩けなくなった。同僚に助けられ、金沢の本社に運ばれた。余震で眠れない中、連日、早朝から取材。トイレの回数を減らすため食事を絞り、3年半暮らした町の危機に心身の疲労を無視してしまった。千葉の実家に帰されたが、ニュースを追い、知り合いの身を案じた。スマホに残る失われた風景の写真に涙した。私はつくづく能登にほれ込んでいた」。

「能登はやさしや土までも」と語り継がれる。その土地の人々の幸せにつながる復興のあり方をともに考えながら、少しでも役立つ報道を続けたい。

第11回理事会 議事録抄

■日時:令和6年4月10日(水)13:30 〜
■場所:金沢ニューグランドホテル4F 羽衣
■会長挨拶
■議案
1.新会員入会報告
2.金沢8RC新旧幹事会報告
3. 第3490地区 台湾東部地震への支援金のお願い
4.令和6年能登半島地震義援金現況
5.その他

次年度第2回理事会 議事録抄

■日時:令和6年4月17日(水)11:30 〜
■場所:金沢ニューグランドホテル4F 相生
■会長挨拶
■議案
1.2024−25年度 RIおよび地区に関して
(1)RIについて
(2)地区について
2.2024−25年度クラブ運営に関して
(1)金沢RC基本方針
(2)委員会について
(3)会員増強について
(4)年間行事予定について
(5)会費について
3.金沢RC90周年について
4.その他