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古地図アプリと忘れられた英雄
㈱エイブルコンピュータ
代表取締役社長
新田 一也

2月15日の卓話でもご紹介させていただきましたが、地域貢献の取組として古地図アプリ「古今金澤」を、基本無料でご提供しています。

いくつか古地図を搭載してますが、最初の古地図「寛文7(1667)年」は県立図書館所有でした。幾度か足を運んで内容を説明し、最後は館長の面接を経て利用許可を得ました。古地図を現在の地図と連動させるために必要なデータは、金沢工業大学と共同研究で作成。位置合せアルゴリズムを独自開発し、古地図と現在の地図が連動しました。

こうなると古地図上に「くずし字」で記載されている名前を活字で読みたくなり、金沢城調査研究書から情報をご提供いただきマッピング。検索も可能にしました。その他「古文書と位置情報が紐付いたら面白い」と考え江戸時代に記載された金沢の百科事典とも言える「金澤古蹟志」を歴史研究者に読み解いてもらい関連する場所にマッピング。「標柱」や「寺院文化財情報」のオープンデータ化を金沢市に依頼し公開された情報をマッピングしました。

そんなアプリを使って「この広い屋敷地の主は、どんな人だったんだろう」と調べていると「青木新兵衛伝」という書物にたどり着きます。そこには小田原の陣で一番首を取り豊臣秀吉から直接褒美を貰ったり、松川の戦いで伊達政宗の兜の前立てを突き折り「鬼でもかなわない」と言わしめたり とワクワクする内容や、倹約家でありながら人馬の用意には財を惜しまない様子、情に厚く武士の鑑として称賛されるべき内容が書かれていました。晩年、青木新兵衛は尾張徳川家や紀州徳川家の誘いを断り前田家に仕えます。剃髪した新兵衛は芳斎と名乗り屋敷地は金沢市芳斉町の名前の由来にも。旧芳斉町小学校の校歌には「此処に建ちたる学舎の 古き礎 動きなし 勇士の住みし 跡なりと 聞くだに心 踊るかな」と青木新兵衛のことが歌われているなどを知り感動。

「もっと広く知られるべき」と歴史に詳しい方にアドバイスを求め、漫画家に依頼して紙芝居を作りました。いずれ本にして学校などに寄付できないかと考えています。

米山記念奨学生送別会

令和5年3月8日(水)に『米山記念奨学生』チョウ ガクンさんの送別会を“鉄板屋 燈”にて行いました。中川会長、木谷幹事、松崎・小堀カウンセラー、国際奉仕委員会メンバー、事務局 桜井さんが出席しました。

会食時にチョウさんには出席者からのいろんな質問に答えていただき、和やかな雰囲気で送り出すことができました。チョウさんは四川省出身で好きな料理は火鍋料理とのこと。今でも夢にでるほど食べたいそうです。また、ウサギの肉もよく食べるとのことで、参加者も食べ方・味など興味津々で聞かせていただきました。

最後に中川会長より、送別のお品としてネックレスとお菓子のプレゼントをお渡しして終了いたしました。

チョウさんはもうしばらく日本に滞在してから中国へ帰国され、将来は学校の先生になりたいとのことです。是非叶えてほしいと思います。これまでコロナ禍で移動も限られていたので、今後帰国までの間に各地の観光地を訪問したいとのことでした。是非日本での思い出をたくさん作っていただき、機会を作って金沢ロータリーにも遊びにきてほしいと思います。

(記 永井 幸樹)

派遣交換学生月例報告 2月分

交換学生氏名 水上 慧美
(アメリカ)D. San Luis Obispo Tolosa RC
○健康状態

健康です。

○学校の状況

先日ファイナルが終わりました。特に問題がなくこの期を終えることができました。また次から新たなクラスが始まるので楽しみです。でもceramics の授業が終わってしまったのは少し悲しいです。

○ホストファミリーとの関係

今月はホストファザーとホストマザーの誕生日がありました。プレゼントを渡してケーキを食べて楽しく過ごしました。また今月はバレンタインもありました。日本とは違ってちょっとしたプレゼントを渡し合う感じでした。私はホストファミリーにチョコや靴下などをもらいました。とても嬉しかったです。カウンセラーの方とホストファミリーに聞いたらホストファミリーは変わらず私はこのまま一年間この家で過ごすそうです。今のホストファミリーはとても親切でとてもいい方達なので嬉しいです。

○ホストロータリークラブとの関係

今月も例会への参加はありませんでしたが2泊3日のロータリーのオリエンテーションに参加しました。私達留学生と留学を希望するアメリカの学生との交流会みたいな感じでした。オリエンテーションのあとはボーリングなどを楽しみました。アメリカ人の学生の中には同じ高校に通っていて知っている人もいたので少し安心感がありました。
また留学生と合うのも2,3ヶ月ぶりでした。私の英語が上達してると言ってくれて嬉しかったです。この3日間ホストしてくれた方がとても優しかったです。最終日にロータリーの方に今までそんなに笑っていたのをみたことがなかったみたいなことを言われました。留学では笑顔を意識しようと思っていたのに留学生の集まりは自分の英語力と他の留学生と比べたりあまり会話に入れなかったり辛い部分もたくさんありそれが顔に出ちゃってたのだと思いました。まだまだ英語力の差は感じますがでも今回の集まりでは自分の成長を少し感じられたので良かったです。

○その他近況等の報告

カウンセラーの方の孫の2歳の誕生日パーティーに招待していただきました。サメのぬいぐるみをプレゼントしました。とてもかわいかったです。またその家族と会うのも2,3ヶ月ぶりでした。この数ヶ月で英語がとても上達してると言ってくれて嬉しかったです。とても楽しい時間をすごせました。

3月生まれ月の会

3月23 日、金沢で桜の開花宣言が発表された良き日に、ディスティーノブルックリンニューヨークにて10 名のメンバーで開催されました。神会員が幹事を務め、米井会員のユーモア溢れる開会挨拶と乾杯から和やかに始まりました。

お料理はとても美味しく、趣向を凝らし、意表を突いたメニューで参加者を唸らせました。いきなりフォアグラの前菜からスタートしたかと思えば、新鮮でボリュームのあるお刺身盛り合わせ、その後はフレンチのコース料理と流れ、最後に山菜みぞれ蕎麦。何よりも圧巻はデザートにショートケーキが出てきたときのことでした。「ローソクを立ててお祝いや〜」との声もあがるほど、まさに全員の誕生会のようでした。途中、オーナーの塩谷会員の計らいで木箱入りのマグナムボトルの赤ワインも登場し、美味しいワインに参加者全員が気持ちよくほろ酔いになり、会話も弾むひとときでした。

締めのご挨拶に新家会員より、心づくしのお料理とおもてなしに感謝を述べられ、来年の再会を誓いました。

(記 鳥越 介順)