会報(PDF形式)はこちら

2021-2022 年度 ガバナー紹介
「レジリエンス〜未来のロータリーを築こう」
七尾ロータリークラブ
神野 正博

何といってもコロナウイルス禍は、わたしたちの生活を、仕事を一変させた。今後、ワクチン接種による集団免疫獲得に大きな期待が寄せられているが、その効果の科学的検証に乏しい状況にある。

ロータリーの創設はアルカポネが暗躍する荒んだシカゴであった。そして、われわれの倫理指針たる「四つのテスト」が誕生したのは大恐慌に喘ぐ米国であった。困難な時にこそ、変革が生まれ国際ロータリーが発展してきたことを忘れてはならない。

われわれは、社会もクラブの運営もコロナ禍以前には戻らないと認識すべきである。Resilience( 困難から回復)していくために、beforeコロナを懐かしみ目指すことなく、われわれが漠然と5年後、10年後にこうなると思う未来の社会を、今ここに実現させる努力が必要と考える。

そこで、「未来のロータリーを築こう」の合言葉で、ひとり一人の地区ロータリアンが、新しいロータリーを築く気概を持ち、この困難を乗り切る必要があると考える。5年先、10年先に漠然とわれわれが思い描く未来の社会を今実現させる必要があるのだ。そのヒントは、三密の回避だろう。すなわち、「密着」の回避は「非接触」であり、
「密閉」の回避は「リモート(オンライン)」であり、そして「密集」の回避は「バーチャル」なのである。

今後、ロータリーの揺るぎのない中核的価値観(親睦・高潔性・多様性・奉仕・リーダーシップ)を据えながら「三密」のない、未来のロータリーのあり方を模索していかねばならない。

以下に、「未来のロータリーを築く」ための7つの地区方針を列挙する。

1.地区組織とクラブ組織の機能の明確化
事業の実施はあくまでクラブが主体となって行い、実施手続きの紹介や他クラブ事業内容の交換を地区委員会が行う。

2. クラブの活性化のために〜各クラブでの未来
ビジョン委員会の設置と会員増強

3. 地域のResilienceのために〜地域社会奉仕を見直そう
ロータリアンは地域の一員として、コロナ禍で疲弊した産業や職種に元気を提供できる奉仕活動を実現すべき。

4.職業奉仕を活用する
4つのテストに代表されるロータリーの倫理観は、職業奉仕に他ならないことを会員に強調すべき。

5. ロータリーの「7つの重点分野」を意識した奉仕活動

(ガバナーメッセージより抜粋)

金沢市教職員研修「ミドルリーダー塾」への講師派遣

8月19 日、金沢市キゴ山ふれあい研修センターにおいて金沢市教職員の研修事業「金沢ミドルリーダー塾」が行われ、金沢ロータリークラブより松崎秀規 職業・社会奉仕委員長が講演を行いました。金沢市公立小・中・高校の教育・教育行政の中核を担っていく40 名の先生方を対象とした育成研修プログラムに、「企業人に学ぶ」と題し、どのよう環境の変化と人との出会いの中で企業人としてかたち創られたかを自身の経験から語られ、また文科省の進めるGIGAスクール構想に関して、その可能性と課題を分野のスペシャリストとしてリアリティある解説をされました。予定時間を超えても次々に挙がる質問の手に進行の先生が残念そうに終了するという熱い90 分となりました。

万全の感染症対策をとりながらの開催でしたが、研修プログラム数と時間は削減されたようでした。その中でこのロータリアン講師派遣は従来通りの内容・時間を希望されたことに、歴代の講師の方の実績とこれからの期待を強く感じることとなりました。

(記 田井徳太郎)