金沢とヱビス
サッポロビール㈱北陸支社長
山形 信也

 「金箔」、「歴史」、「伝統」、「誇り」、「上質」、「こだわり」、「厳選」、「贅沢」、「満足感」、「素材感」etc。
これらの文言で何をご想像されますか?そうです、金沢とヱビスです。
金沢に赴任してはや2年が経ちました。
新潟、浅草、そして今回の金沢と全て花柳界が残っているエリアを担当して参りましたが、金沢ほどヱビスとマッチしている街は無いと感じております。金沢ロータリークラブの諸先輩方や三茶屋街の芸妓衆と接していると、上記キーワードを感じる場面が多々あります。そんな素晴らしいイメージに惹かれ、弊社では「金沢おどり」にヱビスで協賛することで少しですが応援させていただいております。
ここでヱビスについて、少しご説明させていただきます。
戦争の際、金沢は空襲を受けなかったようですが、ヱビスほか各社ビールは配給品となり、一旦各ブランドは消えることとなります。その後、昭和46 年、当時のサッポロビール社長であった高岡市出身の内多蔵人社長がヱビスビール再発売の決断を下し、その年の2月25 日にヱビスビールが再発売されました。余談ですが、翌日、私がこの世に誕生することとなります。
金沢とヱビスのご縁を感じる出来事がありましたのでご紹介させていただきます。
ヱビスビールには1998 年から瓶ビールのラベルでラッキーヱビスなるものが存在します。
6~ 800 本に1 本の割合で「鯛が2匹いる」ラベルがランダムに紛れています。
今年で20 年になるのですが、金沢に赴任するまでの18 年間で営業現場( すなわち飲食店) でお会い出来たのがたった「2回」でしたが、金沢在住の2年間で何と「3回」も出会っております。
それも、よりレア度が高い「小瓶」でございます( 業態がわかってしまいますね)。
何かのご縁を感じざるを得ません。
そんな金沢の人と街、ヱビスが大好きです。