いしかわの情趣~昭和30年代の風景~
大友楼 第6代当主 大友 圭堂氏が昭和30年代にNHKラジオにて当時の北陸での四季折々の楽しみ方を語りました。その原稿をピックアップして皆様にご紹介いたします。

囲炉裏の自在
昭和39年5月31日
NHKラジオにて 大友

 「おえ」と呼ばれている茶の間には大きな囲炉裏が一つ部屋の中程に見える、そして古びた茶釜がつるされている。
この囲炉裏ばた、だけは農家は農家なりに小ぎれいに掃除がゆきとどいており、こうした景色は昔も今もかわっていない。それがまた比較的はげしい世の中の風にさらされている町や市の町家でもいまもなお何軒かが残されており、そこには昔の空気が漂っている。
囲炉裏には強い細引き縄で茶釜が掛けられており、「自在」という魚等の形をした木彫の支えが釜の位置を安定させており、その「自在」により釜も上下することが出来る。
「自在」とは自由自在の自在から来たものだろうで、機能としては何の風情もない一切れの棒でも良いが、この棒にいろいろな彫刻がなされている。村の大工や家人により作られた無造作なもので、民芸という言葉がふさわしい。火の上に吊すものであるから水に由来したものも多く、魚や菊水、水車等から、縁起の良い扇子や束ね熨斗などがある。

 

職業・社会奉仕委員会 夜間例会
職業委員会

 11 月30 日の夜間例会では、職業奉仕委員会がメンバーの皆さまに対して「職業奉仕」についての理解をより深めて頂くために、お時間を頂き、松本大 職業奉仕委員長より下記の報告がありました。
1  来年3月1日、例会後に小松製作所粟津工場の職場見学会が開催される事
2  優良従業員等について、金沢RC 会員の事業所従業員、協力業者のなかで職業奉仕の理想を実証している個人、特に公共に奉仕しながら表彰の機会の少ない人、隠れた善行を行っている人を表彰対象とする職業奉仕表彰の推薦方のお願い
3  本年度は地区内の各RCにて「職業奉仕勉強会の実施」が提案され、ポール・ハリスの一生を通してのロータリーの歴史探訪についての勉強会を、来年の1月18 日を第一回目として職業奉仕委員会で開催する事

(記 山田 康二)

 

地域社会委員会

 加藤真一委員長より、当委員会活動についてプレゼンを行われました。当委員会はロータリーの目的から導かれた5大奉仕、その中の社会奉仕を実践する委員会であり、防災、医療福祉介護、教育・文化、環境など当クラブが取組んで来た活動項目を説明。近年の活動として蛍の幼虫放流、ゴリの稚魚放流、そして本年に続く金沢市教育委員会への講師派遣があったことを報告。本年活動詳細については、「金沢ミドルリーダー塾『企業人に学ぶ』」に、株式会社北陸博報堂代表取締役社長の直山雅伸氏を派遣し、「企業の組織マネジメント~『目標と結果の管理』について~」というタイトルで講演頂き、参加した19 人の市内で教鞭をとる小・中・高校の先生方より、普段とは違う企業人の視点でのマネジメント管理に大きな関心を頂いたことを報告しました。その後、地区委員会への参加状況と、最後に次年度以降の地域社会委員会活動のあり方について提案を行い、報告の締めくくりとしました。

(記 浦   淳)

 

素人歓迎茶道講習会

 11 月16 日( 水)17 時より、茶道同好会主催の「素人歓迎茶道講習会」が大島広士会員宅で開催されました。
茶道に興味はあるけれど、敷居が高く、面倒くさそうなどと思っていた県外出身者や、地元に居ても茶道に触れる機会が少なかった会員など17 名が集まりました。
入室の仕方から始まり、床の間の掛け軸や花の拝見の仕方、基本的な作法の指導を頂く度に、「はぁ~、へぇ~、ほぉ~」と感心するばかり。素人の会員からは、正客って、何ですか?懐紙とは?扇子の使い方は?お辞儀の仕方は?などの質問が飛び交いました。その度に、茶道同好会の岡会長、平澤会員、そして辻会長の暖かく的確なアドバイスを頂き、またしても、「はぁ~、へぇ~、ほぉ~」と納得するのでありました。
お菓子の食べ方で達人かどうか分かるとの含蓄ある話を賜り、更に緊張してお菓子を頂きつつ、美味しい薄茶を堪能いたしました。ご指導いただいた大島会員の親しみやすい雰囲気もあり、和気あいあいと楽しい会になりました。
茶道って奥が深い!作法を知っていたら、カッコイイかも!懇切丁寧なご指導、美味しいお菓子やお茶も頂いて、無料でいいのでしょうか?茶道同好会の皆様、そして大島会員に感謝!感謝!です。
お茶のあとは、お酒(オチャケ)とばかり、颯爽と反省会に繰り出して行きました。金沢ロータリーで良かった、と感じられたひと時でした。

(記 興津 俊昭)

 

10万㎞の旅

 金沢RC 恒例の血液検査は、今回で3回目となります。私はこれ以外でも年間で、最低2回は検査をするよう心がけています。
さて、人の血管は、動脈、静脈、毛細血管の3 種類だそうですが、すべての血管を合わせると10 万㎞。血液は地球2周半の距離を旅するのです。人は全身の細部に至るまで、
血管を張り巡らし、そこへ血液が酸素や栄養などを運んでいるおかげで生きていられている、なんて神秘的なことなのでしょう。
私の勝手な解釈ですが、血液は小便や大便のように、直接的に外部へ老廃物を排出することができないため、一度汚れた血液を細胞で回復させるのは、身体への負担が大きいと考えています。また、血液の外部排出がないため、日々状態を目視できないことから、血液で異変が起きていても、気が付かずにやり過ごしてしまう可能性があるのではないでしょうか。
「血液状態=健康状態」そう考えると、少しだけ手間ですが、血液検査はご自身の健康管理にとても大切なことだと思いませんか?

(記 新保 大志)

 

紅葉の那谷寺と鴨と山と自然を愛する同好会

 去る11月20 日、山と自然を愛する同好会による「紅葉の那谷寺散策ツアー」が会員及びそのご家族を含めた総勢20 名の参加により開催されました。
最初に向かったのは白山信仰の祖として来年開創1300 年を迎える那谷寺。紅葉シーズンに駐車場は満車、雨上がりの荘厳さの中に行き交う人の熱気を感じつつ第16 代住職自らの出迎えと説明を受けいざ洞窟に。胎内くぐりで身も心も清められた後にいただいたお茶は大変結構なものでしたが、先日の「素人歓迎茶道講習会」がその美味しさを倍増させたことは言うまでもありません。
紅葉を満喫した後は2,500 羽の水鳥が待つ片野鴨池に。300年以上前の江戸時代から地元の人々に守られたこの湿地は現在「ラムサール条約」登録により国際的に保護され水鳥もゆっくりと羽休めしています。鴨池観察館からの観察となりましたが望遠鏡の向こうの水鳥に見入るばかり。
そして最後は「ばん亭」での会食。可愛い水鳥を観た後の鴨鍋でしたがお酒も入り会は最高潮。熟成方法をお店の方に聞いてみましたがにっこり笑って企業秘密との回答。
午後1時半の集合からあっという間に解散時間。自然とともに当地の奥の深さと会員の皆様の優しさを感じるとても充実した休日となりました。次回を楽しみにしつつお世話になりました松崎幹事、諸々の手配をしてくださった中野同好会長に心より感謝しお礼申し上げます。

(記 景浦 祐一)