委員会紹介・講師派遣事業報告
地域社会委員長
加藤 真一

 2016-2017 年度の地域社会委員長を務めさせていただきます加藤真一です。よろしくお願いいたします。
さて、本年度当委員会の事業として、まず、前年度からの継続事業である金沢市教職員研修会への講師派遣が挙げられます。「平成28 年度 金沢ミドルリーダー塾」として8月23 日(火)に行われた金沢市立小学校、中・高等学校の中堅教員19名を対象とした研修において、金沢RCの直山雅伸会員に「企業人に学ぶ」というテーマで約2時間講演していただきました。内容としては、広告業界を例に挙げての企業における組織マネジメントについてであり、多くの事例に触れながら硬軟取り混ぜた話をテンポ良く説明されました。公立学校の先生方にとっては日頃聞きなれない話題も多かったようで、熱心にメモを取られている方も多く、たいへん興味深く勉強になったという担当スタッフの方々の感想をいただきました。改めまして、直山会員には深く感謝申し上げます。
本年度の事業計画としては、講師派遣事業が予定されているものであり、このほか、次年度からの事業について検討します。過去に行った事業や他のロータリークラブの活動を参考にし、「人間尊重・地域発展・環境保全」に適った事業を計画します。「ロータリーは明るく、楽しく、愉快に!」というテーマも忘れずに。
微力ではありますが、当委員会の事業が充実していくよう努めてまいりますので、本年度何卒よろしくお願い申し上げます。

 

青少年奉仕 夜間例会

青少年奉仕には、インターアクト・ローターアクト委員会、国際青少年交換委員会の2委員会があります。インターアクトクラブは遊学館高校の部活動として行われており、私たちロータリークラブが関与することはないのですが、本年度はローターアクトクラブで行います春日ケアセンターでのふれあい文化祭の模擬店に参加致します。
ローターアクトクラブは、メンバーの減少が問題となっております。月2回の例会と各種奉仕活動を通じてリーダーシップなどが養われますので、社員、お子様、お孫さんや若い知人にローターアクトを紹介してください。ロータリークラブ会員の社員でなくても、転勤で金沢に勤務されている方でも可能です。本年度は、他地区招待行事でホストクラブとの事もあり皆様のご協力を賜り無事に終了したいと思っております。
国際青少年交換委員会は主に留学生の受け入れファミリーとなっており、留学生を家族と思って接することで文化の違いなどの体験をもって成長していく事や会員の皆様に例会時に『元気?』『困ったことない?』とお声をかけていただきたいそのお声かけが励みになるなどまた、過去には北川雅一朗会員や中村雅人会員も派遣交換学生として留学されていたお話を交えてご説明させていただきました。少しでも青少年奉仕委員会への理解を深めていただきそれが興味に変われば幸いです。
最後に貴重な機会を与えていただいたことに感謝申し上げ報告とさせていただきます。

(記 中島 史享)

 

派遣交換学生月例報告 9月分
交換学生氏名 中村 陶子
(アメリカ)タラハシRC

○健康状態
こちらに到着してから最初の数日間は時差ボケや環境の変化の影響か、すぐに疲れを感じたり、日中に眠気に襲われたりすることがよくありました。私の生活している町、タラハシーは雨が多く、じめじめと暑い気候です。今は特に問題なく、元気に過ごしています。

○通学・勉学状況
私の通うリンカーン高校は8月15 日から新学期が始まりました。その日から私も登校しています。夜、翌日の昼食を作り、朝は6時に起床し、6 時半にホストシスターと一緒に家を出ます。外はまだ暗く月が見えることもあります。学校までは近くに住む友達が私たちを車に乗せて行ってくれます。7時頃学校に着き、1時間目は7時半から始まります。授業は、美術史、地理、フランス語、数学、英語、アメリカ史を選択しています。どの授業も先生の説明していることを理解するのはとても難しいです。特に、美術史、地理、アメリカ史は専門的な単語が多く苦労しています。しかしいくつかの授業では友達を作ることができました。教室に入ると“Hi, Toko.”と笑顔で挨拶してくれたり、わからないことを聞いたら親切に教えてくれたりします。先生方も良い先生ばかりです。そうしてすべての授業が終わるのは14 時前です。帰りもホストシスターと友達の車に乗せてもらって帰ります。私の通う学校では毎日宿題が出ます。数学は難なくこなせるのですが、やはり地理とアメリカ史に時間がかかり、ホストファミリーや先生に助けてもらいながら頑張っています。また、先週クロスカントリーチームの練習に参加してみました。どのクラブになるかまだわかりませんが、色々と挑戦してみたいと思います。

○家庭生活に関して
ホストペアレンツ、ホストシスター、私の4人で暮らしています。犬を一匹飼っています。ホストブラザーは大学生でアパートで暮らしており、会う機会は少ないです。両親はどちらも教師で平日は働いています。ホストシスターは1 つ年上です。昨年1年間フランスに留学していました。いつも私のことを気にかけてくれます。朝食は各自で食べたいもの(トースト、パン、シリアル、ヨーグルト、果物など)を自由に食べる、という感じです。夕方、両親が帰宅して17 時半や18 時頃から家族揃って夕食を食べます。ホストマザーの料理は美味しく、食事の面で困っていることは特にありません。夕食時はその日の学校のことや、最近の出来事などの話をします。夕食後は宿題をしたり、シャワーを浴びたり、翌日の昼食を作ったりして、22 時頃部屋に戻って休みます。休日は家族がいろいろなところに連れて行ってくれます。ビーチやレストランや湖など、すべてが日本とは全く違い、私はテレビの画面の向こう側に来たのだな、とつくづく感じます。ホストシスターと友達と出かけたり、家でみんなで映画を見たり、ボードゲームをしたりすることもあります。家族が気を遣ってくれているからかもしれませんが、家族との会話はあまり苦労していません。しかし学校で友達がとても早いスピードで話しているのにはまだついていけません。

○ロータリーなどの行事参加に関して
8月12 日から14 日にかけてフロリダの留学生(合計77 名)が集まるオリエンテーションに参加しました。他の国から来ている留学生は流暢に英語を話していて、私はリアクションをするので精一杯でした。正しい英語を話すことが重要なのではなく、積極的に社交的にとにかく話すということのが大切だったのだと思います。その点、日本人の私は他の国の学生のテンションについていけず、衝撃を受けた3日間でした。最後の夜にはみんなでダンスを踊りました。南米やヨーロッパから来ている留学生は特に盛り上がっていていろいろな国の文化を感じました。来週末には地区のオリエンテーションがあるのでもっと積極的に他の留学生と関わっていきたいと思います。

○見学、旅行
ホストファミリー、友達が様々なところに連れて行ってくれました。首府、町の公園、映画館、ショッピングモールなどにはホストシスターと友達が連れて行ってくれました。ちなみにこちらでは資格があれば16 歳から運転ができます。交通手段はほとんど車です。ビーチ(ST.GEORGE ISLAND)、大学(Florida State University)、博物館(SAN MARCOS DEAPALACHE)などにホストファミリーが連れて行ってくれました。その他にも、近所の図書館や、湖、レストラン、などに行きました。

○感想、新たに発見したことなど
こちらに来て約一カ月が経とうとしています。たくさんの新しいものを見て、食べて、感じて、とても濃い一ヶ月でした。最近の出来事といえば、9月1日の夜から2日の明け方にかけてハリケーンが町に直撃しました。町の木はたくさん倒れ、家の電気も水も道路の信号もとまってしまいました。私の家の庭の木も5 本倒れ、朝から家族で倒れた木をどかしたり、発電機のためのガソリンなどを買いに行ったりと大忙しでした。被害の深刻なところでは家が浸水したり、倒れた木によって家や車が破壊されたり、2日経った今も電気が回復していなかったりしているそうです。日本では、家の周りに大きな木は何本もありませんし、そもそも広い庭を持っている家は少ないと思います。発電機やチェーンソー、トラクターを持っている家など私は見た事がありません。しかしこちらではそれらすべてが普通のことのようです。夜のハリケーンによる激しい雨風の音にも驚きましたが、朝から近所の人々がチェーンソーを持って作業を助けに来てくれている光景に本当に驚きました。アメリカに来てから、日本とは違う人々の温かさを感じます。スーパーのレジでは「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」から始まり、商品の値段のことではなく、天気の話をしたりします。車で近所を通って誰かとすれ違う時には手を振ります。今回のハリケーンの後も人々がお互いに助け合っていました。町は大きな被害を受けましたがとても素敵な光景だなと思いました。

 

Matt 君がやって来た

 ハリケーンの影響で最初の来日のフライトがキャンセルされ、さらに日本へのフライトが大幅に遅れたことで二度目の日程も大幅に遅れてしまうというアクシデントを乗り越えて、長期交換留学生のMatt 君がフロリダからやって来た。
何度も日程が変わったことで不安もあっただろうが、小松空港に降り立った彼は、疲れを見せることなく元気な笑顔を私たちに見せてくれた。
ファーストホストの米井会員、ホストファミリーの皆さん、長期交換留学生のソフィー、北川雅一朗地区副委員長、そして国際青少年交換委員会のメンバーが出迎えた。
米井会員の『お腹がすいているか』との問いに、腹ペコだというので、先ずは腹ごしらえ。ぺろりと金沢カレーを平らげた。日本食が好きだとのことで、ホストファミリーもひと安心ではないだろうか。
学校の授業が8月29 日開始であった事もあり、その足で北陸学院高校を訪問し、担任の北村先生にご挨拶を。その後、住民登録等の手続き等を市役所で行った。
これからの一年間は、彼にとって素晴らしい経験となるだろう。それが、彼の将来に大きな影響を与えることに彼はまだ気づいていない。
日本での一年を楽しみ、多くの友人をつくって欲しいと思う。国際青少年交換委員会は、彼の留学が実りあるものとなるようフォローしていきたい。会員の皆様には、気軽に彼に声をかけて頂ければ幸いである。

(記 長野 幸浩)