金沢の美・技・偉人を訪ねて
美術館・博物館シリーズ No.21
金沢卯辰山工芸工房

 金沢卯辰山工芸工房は、平成元年11 月1 日、金沢市制100 周年記念事業として、金沢の優れた伝統工芸の継承発展と文化振興を図るための工芸の総合機関として設立されました。金沢は、古くから工芸の盛んな街として知られていますが、この地域の工芸の発展は、加賀藩御細工所の活動にさかのぼるとの事です。
金沢卯辰山工芸工房では、その御細工所の精神・機能を基盤に、創造的なものづくりを通じて時代の変化に対応しうる工芸家の養成を目指されています。また、工芸資料の展示、あるいは市民工房の開設を通じて、工芸を中心とする文化の継承発展に努められています。
金沢の名工による数々の作品をはじめ、工芸作品等を鑑賞できる展示スペースの他、研修者の研修と創作スペースとしての工房が設けられています。陶芸・漆芸・染・金工・ガラスの五つに分かれており、ガラス越しにその様子を見学することもできます。
また、予め内容・日時を決め募集する市民工房の他、工芸の初心者向けの体験教室も実施されており、九谷の磁器土を使った器や漆塗りの椀、銀製の指輪やガラスのコップなど、初めてでも家族や友人と楽しみながら作ることができます。体験教室は、1 週間前までに予約が必要で、次回は予約して家族と伴にこの金沢の伝統工芸を体験したいです。

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《開館情報》
所在地:〒920-0832 金沢市卯辰町ト10
TEL:076-251-7286
開館時間:午前9時から午後5時まで(受付は午後4時30分まで)
休館日:毎週火曜日(但し、火曜日が祝日の場合はその次の平日)、年末年始(12月29日から1月3日)(注)展示替えなどで休館となる場合もあります
入場料:一般300円、団体(20人以上)250円、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方及びその介護人200円(祝日無料)、高校生以下無料
施設使用料:茶室 午前1,620円 午後2,700円 全日4,320円、和室 午前1,620円 午後2,700円 全日4,320円 午前(9時から12時) 午後(13時から16時30分)
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(記 山田 康二)

 

派遣交換学生月例報告 4月分
交換学生氏名 長野 未来
(カナダ)Milton

○健康状態
良いです。

○通学・勉学状況
ホストファミリーが変わり、行きは車で帰りは歩きです。歩くと35 分くらいですがあまり寒くないので大丈夫です。勉強に関してはどれもいいと思います。先生が何を言っているのかわからないということはもうありません。クッキングでも、前までは器具の名前やそれらがどこにあるのかいまいちわからなくて戸惑ったりしてましたがもう二ヶ月経つので覚えられました。フロントで販売の仕事をするときももう気分が悪くなりません。アップルパイを作ったり、ピザを作ったり、メニューを作ったり、洗い物の仕事をしたりと毎日大変ですが楽しいです。写真のクラスでも順調です。課題をこなせていると思います、時々写真を褒められると嬉しいです。バドミントンチームに入る予定でしたがアナウンスを聞き逃し既に始まっていてチームも組まれていて入れませんでした。入りたかったので悔しいです。

○家庭生活に関して
四月の半ばに新しい家に移りました。まだ結婚してないので若いカップルです。お母さんがロータリアンなので初めの時期から知っていました。最初は不安だったけど今二週間ほどたち、慣れてきました。お父さんが本当に無邪気で面白いです。五月の長期休暇でオタワに一緒に行きます。楽しみです。

○ロータリーなどの行事参加に関して
Inbound だけの最後のオリエンテーションがありました。gala というダンスパーティーみたいなものに参加したり、大きな3 種類の滝をハイキングを兼ねて行ったり、レイザータグをしたりしました。二泊三日でしたがものすごく時間が経つのが早く感じました。みんなでトロントの風景の絵をペイン卜したりもしました。五月の最後にインバウンドとアウトバウンドの最後のオリエンテーションがあります。それで本当に最後なので悲しいですが待ち遠しいです。ロータリーミーティングで金沢についてのプレゼンテーションをしました。いつも来る人は15 人程度なのにその日はたくさんの人が私のプレゼンテーションを見に来てくれました。とても嬉しかったし成功してよかったです。一昨日food palooza という私のクラブと隣の町のクラブだけのロータリーイベントがありました。私とその町に住んでいる留学生が集まり、自分たちの国の料理を作ってロータリアンやホストファミリーなどに披露するといったものです。私は太巻きをイベン卜の二日前に120 個ホストマザーとファザーと作りました。三時間かかったけどうまくできました。そのイベントの夜に沢山の人がお寿司美味しかったと言ってくれて本当に嬉しかったです。ほかの留学生が作った料理も食べることができました。どれもおいしかったです。またいい思い出が増えました。

○見学、旅行
私のクラブのプレジデントと一緒にOttawa へ行きました。カナダの首都です。すごく楽しかったです。Parliament Hill へ行ったり、カナダの歴史が学べる美術館へ行ったりしました。Qubec にも訪れて、omega parc というところへも行きました。車のツアーで道に野生のシカやミニブタやムースなどがたくさんいて、それらにニンジンをあげました。車越しでもすっごい迫力で最初は怖かったです。でもとても楽しかったです。ホストマザーのウェディングシャワーが昨日ありました。初めて参加していい経験ができました。

○感想、新たに発見したことなど
今月は友達とお泊りをしてショッピングへ行ったり、友達と学校の劇を見に行ったり、友達が運転する車に初めてビビりながら乗ったり、旅行へ行ったり、イベントに参加したりと色んな行事が盛りだくさんの月でした。もうすでに六月の初めまで週末の予定が全部埋まっています。忙しいのが続きそうですが充実できそうで嬉しいです。学校生活もあと一ヶ月半ほどです。最近は友達によくいつ帰るのか聞かれ、Im gonna miss you と言われます。あと私が帰る前にテーマパークへ一緒に行く予定を立てているので行けたらいいなと思います。

 

交換学生氏名 米井 真歩
(カナダ)Brantford Sunrise

○健康状態
健康です。

○通学・勉学状況
やはり8ヶ月も経ったからなのか先生やクラスメイトの意見は聞き取れることがさらに多くなりました。クラスの子の意見や考え方を聞くのはとても楽しいです。彼らの考え方にいつも私は関心を持ち“こんな考え方もあるんだなあ…面白い”ていうことがよくあります。ただ月日が経つことによって授業内容もさらに難しくなってきました。いままで簡単に思っていた授業も専門用語などのようなかなりテクニカルな言葉や問題を出してくるのでよく私の頭が混乱します。特にドラマクラスがかなり難しいです。もちろんとても楽しいのですが、レポートの宿題がかなり私にとって難しいです。

○家庭生活に関して
新しいホストファミリーになってもう1ヶ月経ちます。前のホストファミリーと同様にとても優しくて楽しい家族です。私にはホストシスター、ブラザーがいるのですが、二人の性格が正反対です。ホストシスターの方はとても明るくて元気です。よく私に話しかけてくれ、いろんな話で盛り上がります。ちなみに彼女はモデルの仕事をしているので、家に居る日は少ないですが、彼女がいるととても家が明るくなりムードメーカーのような存在でもあります。一方ホストブラザーは暗い性格ではないのですが、とても静かでホストマザーによると恥ずかしがり屋だそうです。なので私になにも話しかけてくれませんし、本当はもっと話したいし仲良くなりたいです。しかし私があげた金沢城ピンバッジをよく洋服につけてくれるので嬉しいです。ちなみにこの二人はかなりの美男美女です。

○ロータリーなどの行事参加に関して
アウトバウンドとインバウンド全員がアメリカへ集まりました。アウトバウンドの子で初めて見る子が多かったのですが、みんなすぐに仲良くなってさすが私たちだなと感じました。みんなでゲームをしたりダンスパーティーをしたり、インバウンドの子たちでアーミッシュの民族が住む街も行きました。そこでもまたいろんな経験ができたのでとても楽しかったです!次にみんなに会えるのがナイアガラの滝です。これがみんなで集まるのが最後らしいです。正直言うと学校よりもアウトバウンドとインバウンドの子たちと一緒にいる方がとても居心地がよくてとても楽しいので、とても寂しいです。

○見学、旅行
ホストマザーの兄弟の所へ行き彼らの牧場へ行きました。生まれたての子羊や子ヤギいろんな動物に出会えたので、動物好きの私にとっては楽園の場所でした。ただ私がよると動物たちが逃げてしまうので悲しくなりました。ただホストマザーの親戚が飼っている犬と猫には好かれました。嬉しいです。それから私の両親がカナダへやってきました。三人でトロントを周ったり、ナイアガラの滝も観光しました。ブラントフォードへ着いた時は、ロータリーのひとたちがわざわざ私たちのためにパーティーを開いてくれました。本当にとても良い時間を過ごすことができました!

○感想、新たに発見したことなど
今月は私の両親に会い一緒に旅行しました。ロータリーの人たちやホストファミリーのおかげで私たちのカナダ旅行はとても楽しい思い出になりました。私の両親が来るのを知ってからロータリーの人たちが色々と計画を立ててくれていたみたいで本当に私はこんなにも温かい人たちに恵まれていて本当に感謝しかないです。私にはホストファミリーはもちろんまるで一つの家族のようなロータリーの人たちや留学生の子たちがいます。だから日本に帰る日、私の友達や家族や親戚に会えるのはとても楽しみだし待ち遠しいですが、私のカナダの家族とはお別れになる…それを考えてしまうと本当に複雑な気持ちになってしまうことが最近よくあります。あと残って
いる留学生活はもう半分もなく日本へ帰る日がだんだん近づいてきました。それまでには私を支えてくれた大切なカナダの家族にたくさんの恩返しができたらなと思います。

 

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