金沢の美・技・偉人を訪ねて
美術館・博物館シリーズ No.20
徳田秋聲記念館

【徳田秋聲】
金沢の三文豪のひとり、徳田秋聲(1871 ~ 1943)は、尾崎紅葉の門下を経て、田山花袋、島崎藤村らとともに明治末期、日本の自然主義文学における代表的作家として文壇に名乗りを上げました。その後、明治・大正・昭和と三代にわたり常に文壇の第一線で活躍した、文字通り「大家」の名にふさわしい作家です。
その作品は、川端康成をして「小説の名人」と言わしめた技巧の高さとともに、つねに弱者への視点を忘れぬ、庶民の生活に密着した作風を特徴とします。「新世帯(あらじょたい)」「黴(かび)」「爛(ただれ)」「あらくれ」「仮装人物」「縮図」などの諸作が名篇として知られています。
私生活では、その分け隔てのない人柄が多くの文壇人に愛されたほか、映画やダンスを好むなど現代的な面も持ちあわせていました。
徳田秋聲記念館は、このような秋聲を記念、顕彰するとともに、その作品とゆかりの品々を収集、保存、展示することで、その生涯と文学的業績を多角的に紹介し、秋聲文学の豊穣な世界に親しんでいただくことを目的としております。

【記念館概要】
当記念館は、浅野川にかかる梅ノ橋のたもとに建てられました。卯辰山のふもとに広がるこの地は秋聲が生れ育った区域であり、古都金沢の面影を色濃く残す「ひがし茶屋街」と隣接しています。卯辰山公園、主計町茶屋街などの観光名所や、泉鏡花記念館、金沢蓄音器館などの文化施設にもほど近い立地です。
金沢には「三文豪」と呼ばれる三人の作家がいます。徳田秋聲、泉鏡花、室生犀星です。日本の近代文学史には欠かせない三人の個性と金沢の風土には大きなつながりがありました。
是非徳田秋聲記念館を訪れてみてください。ここから金沢三文豪を知る旅を始めてみましょう!

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《開館情報》
所在地:〒920-0831 石川県金沢市東山1丁目19番1号
T E L:076-251-4300
開館時間:9時30分~17時(受付は16時30分まで)
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)、展示替え期間
観覧料:一般 300円、団体(20名以上) 250円、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方およびその介護人 200円(祝日無料)、高校生以下 無料
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(記 高田 健志)

 

改めて自己紹介など....。
株式会社吉井商店 代表取締役社長
吉井 健司

 せっかくの機会ですので自己紹介もかね、まず弊社(吉井商店)のご紹介をさせていただきたいと思います。弊社は1919 年創業。もう少しで創業100 年を迎えます。
主な事業として蒔絵用の貴金属粉の製造販売をしてきました。金箔屋さんとよく言われるのですが、金箔はほとんど扱っておらず、しかし説明が面倒なので金箔屋さんといわれれば、“はい”と答えています。ただ、最近金沢駅の“あんと”内に金箔工芸品のお店を出させていただき、どこか嘘をついているような後ろめたさもなく、はれて金箔屋さんといえるようになった気がしています。
また、日本の伝統文化や工芸の維持発展を考えることを目標として、友人たちと共に活動し、その結果インバウンド専門の旅行会社を、平成24 年に設立しました。金沢ロータリーでは中村太郎さん、浦淳さんにも株主となっていただいています。時代の要請にも合い現在のところは順調に推移し、今年度東京とニューヨークにも支店を開設する予定となっています。
最近の話題としては、金沢漆芸会の会員として50 周年の記念フォーラム開催のため漆芸会会長と一緒に頑張らせていただきました。大枠のアイデアや構成づくりをまかせていただいたのですが、“加賀蒔絵”という言葉にスポットを当てることにしました。なぜかという事まで、字数の関係上ここで書くことはできないのですが、予想以上に多くの方々にご来場いただけ本当に感謝いたしております。

 

職場紹介 Vol.2 「冨木医療器株式会社」

 4月22 日 冨木医療器株式会社 冨木昭光会長を訪れました。
再来年、平成30年(2018 年)に創業100 周年を迎えられるという事で、前回刊行された80 周年誌もお借りしながら、同社の歴史とともにお話をお伺いしました。
冨木昭光会長は、創業者の御父上が80 歳になられた年(昭和47 年)、43 歳にて二代目の社長に就任され、御自身は75 歳の年に三代目の冨木隆夫 現社長にバトンタッチをされたという事で、先代より若い時期に承継されたという事でした。時代の進行・変化の速さに伴い、3年から5年先がなかなか見通せない中で、冨木隆夫社長が益々会社を牽引され、成長に導いておられる点を誇りに思われている事を強く感じました。
冨木会長が入社された当時(昭和29 年)は医療機械というより、まだまだガラス器具の取扱いが主体で、運搬中の破損等を考慮し価格を決める場合のご苦労話もありました。
冨木会長が二代目社長に就任された際の思いとして「二代目創業社長」というお言葉が印象的で、創業者の「屏風と商売は拡げりゃ倒れる」というお教え、意図とは反することになるかもしれないが、家業から企業へ「一路発展への道」を目指された転機を表されたお言葉で、その思いが現在のご発展・会社の規模に繋がっておられるのだと思います。
「エンジニアセールス」という会長独自の概念や、何十人もの「技術開発」部署による大手メーカーでの技術取得研修等、人材育成への投資に力を注いでおられる事を仰っておられ、「アフターメンテナンス」によりお客様の役に立ち、丸抱えのメンテナンスによる「堅実な中堅企業」としての更なる発展を思い描かれるお話に、あらためて冨木昭光会長・冨木隆夫社長に活力をいただいた思いでした。

(記 浜上 洋之)

 

職業・社会奉仕合同委員会開催

 さる4月14 日(木)午後6:30 より、総勢12 名参加のもと、大友楼にて職業・社会奉仕合同委員会が開催されました。冒頭、藤澤大委員長よりご挨拶いただき会が始まりました。
塩川職業奉仕委員長からは黒部ダム見学や、優良従業員表彰、並びに幻となったの白山車両基地見学などの総括がありました。宇都宮社会奉仕委員長からは金沢市教育委員会への講師派遣、及び夜間例会での社会奉仕の歴史発表について総括がありました。
その後瀬戸会長の乾杯により懇親会がスタート、大変和やかに楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

(記 宇都宮元樹)

 

世界の名作家具 vol.3 カッシーナ社:LC3 ソファ3人掛

 グランコンフォールと呼ばれるLC2 ソファから派生し、シングルクッションで構成されたシリーズ。LC2より幅と奥行きを共に大きく、逆に高さと座高は低くデザインされており、掛け心地も全く違ったソファです。シングルクッションで、ゆったりと余裕のある座り心地を実現。クッションはポリエステルとフェザー、張地はレザーとファブリックのどちらも可能です。また片側だけアームを付けた「Meridienne(カウチ)」はシャルロット・ペリアンの1928 年のスケッチをもとに開発しました。(¥1,250,000~)