金沢の美・技・偉人を訪ねて
美術館・博物館シリーズ No.16
金沢市立安江金箔工芸館

 金は、古代からいつまでも美しく輝き色あせず、また産出量が極めて少ない貴重な金属として人々を魅了してきました。金属の中でも特に延びる性質に優れて他の物の表面によくなじむために箔として建築の装飾や美術作品など多くの個所に使われてきました。
安江金箔工芸館は金箔職人であった安江孝明氏(1898 〜1997)が『金箔職人の誇りとその証』を後世に残したいと北安江に金箔工芸館を建設し、美術品や道具類を展示したことが前身となっています。より多くの方に愉しんでいただきたいとの願いから平成22 年秋に東山の地に移転しました。金箔の無限の奥行き、深みを湛えた煌き、金箔の持つ魅力とともに、金箔を生産し続けてきた金沢の職人たちの情熱を感じ取ってください。
なお館内では金箔貼り体験はできません。ご希望の方は市内の金箔取扱店へお尋ねください。
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《開館情報》
所在地:〒920-0831 石川県金沢市東山1-3-10
電話番号:076-251-8950
開館時間:午前9 時30 分から午後5 時 ※入館は午後4 時30 分まで
休館日:年末年始(12/29 〜1/3)、展示替期間
入場料:一般 300 円[250 円] 65 歳以上 200 円[200 円] 高校生以下無料 ※[ ]内は20 人以上の団体 障害者手帳をお持ちの方とその介添人200 円
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(記 豆本  剛)

 

ロータリー30年、ロータリーに感謝
石川第1分区Aガバナー補佐
泉   澂

 金沢RC に入会させていただいて30 年以上になります。この間、ロータリーから与えられた一番の宝物、それは「沢山の方々との出会い」です。もちろん著書、記録等による出会いも数多く含まれます。現会員の方々はもちろん、すべての方々に感謝しています。
入会当時石黒伝六P・G からずい分お育てに与かりました。「握手と合掌」をテーマに公式訪問をつづけられたそうです。『人々の中に入り、人々の中で生きる、人々から学ぼう』というポール・ハリスの言葉を語って下さいました。新入会員で、ロータリーの目的も識らない私に『団体で学び、団体で示し、個人として実践し、社会に普及する。だからクラブでの奉仕活動は習練の場と見るべきで、個人の奉仕がロータリーの奉仕のあり方だ。』と教えられました。クラブの仲間と共に学んだ奉仕の理想を個人としてその職業を通して実践するのがロータリーということでしょうか。
例会点鐘は、開会を告げる時は、今日の会合もまた盛んなれと願いを込めて、閉会の時は今日も恙なく終れたことを出席者への感謝を込めて、終った瞬間次の例会の準備が始まって、途絶えることはないよ。例会には招集者がいないことも識りました。例会の司会者はクラブ会長にのみ許された任務です。だから点鐘も会長のみに許されているそうです。毎年除夜の鐘の準備をしていると、スーッと黒い車が山門の前にとまり、中から石黒P・G が出て来られ、『オーイ、泉君、お屠蘇持って来たからね』とニコニコと来寺されたことが忘れられません。
例会については2630 地区P・G でゾーンや地区のコーディネーターをされました服部芳樹会員が御自身の新入会員の時、その時の会長さんが例会を『年とったお坊ちゃまの集まり』と言われたと記しておられます。『例会では童心に還れ、世俗の価値判断や常識を持ち込むな…』と受けとめられたそうです。確かに例会は幼稚園に似ています。「鐘」が鳴るとみんな静かにお席について、お歌うたって、お話聞いて、お誕生日にはお祝もあれば、休まず通えば褒められて、おいしい食事も楽しみです。本当に様々な出会いがあります。今も多くの方々から寛容の心を基盤とする「親睦」と「奉仕」の理念を教えられつづけるロータリー人生です。「例会」って楽しいですね。本当にありがとうございます。

合 掌

 

派遣交換学生月例報告 2月分
交換学生氏名 長野 未来
(カナダ)milton

○健康状態
先週クッキングのクラスで急に強い眩暈と吐き気がして学校を早退しました。今は寒いですが元気です。

○通学・勉学状況
行きと帰りは変わらず送り迎えをしてもらっています。二月から二学期に入りました。私はEnglish, civics,cooking/baking, photography の授業を取っています。特にクッキングと写真のクラスはとっても楽しいです。私の学校のカフェテリアのメニューは生徒がクッキングのクラスの時に作っています。私もこのクラスでランチメニューを作っています。なのでレストランの厨房で働いている気分になれてとても楽しいし、毎回メニューの余りが食べれるので嬉しいです。ほかにもアップルパイとドーナツを作りました。こんなに料理やお菓子を作ることは日本であんまりなかったので本当に楽しいしみんなで協力する作業なので新しい友達もすぐできました。写真のクラスは私が一番楽しみにしていたクラスですが、もう本当に最高です。一眼レフについて詳しく学べて、写真の撮り方、撮るときに必要なポイントなどすべて学んでいます。学校からカメラを借りてクラスの間学校の中で写真を撮ります。私は写真を撮るのが大好きなので一眼レフを持てて本当に嬉しいです。写真の技術がこのクラスで上がればいいなと思います。

○家庭生活に関して
今週か来週に最後のホストファミリーに移ります。変わらずホストファザーの料理が美味しいです(笑)。ですがこの家はジャンクフードや炭水化物ばかりの料理なのでこの三カ月で確実に太った自信があります。この間体重計を借りれないかと聞くと、この家に体重計はないと言われ納得できました。なぜならホストファミリー全員がものすごく細いからです。毎日この料理を食べてるのになんでこんなに細いのか不思議です。たくさんあったけどこの家の人たちは本当に面白くておしゃべりで家の中が明るいです。よく家中に音楽がかかっていて、自分の家を思い出しました。今はホストファミリーにプレゼントを作っているところです。喜んでくれると嬉しいです。

○ロータリーなどの行事参加に関して
今月の最初にインバウンドとアウトバウンドのオリエンテーションがあり、キャンプに5日から8日まで行ってきました。行く前は、寒さが怖くて不安でしたが本当に本当に楽しかったです!!チュービングやハイキング、ホッケー、ダンスパーティーなどをしました。カナダならではの遊びや体験がたくさんできて本当に楽しかったです!みんなでかまくらを作って夜その中で寝ました。今年はあんまり寒くなく、− 17 度の中で寝ました。いい経験ができましたがかまくらの中で寝るのはもうこれっきりだと思います(笑)。アウトバウンドとは初対面でしたがすぐみんなと打ち解けて留学生活などについて話し合いました。今年、私の地区のアウトバウンド生は13 人なのですが、6人の学生が日本に行きたいと言っていました。みんな日本にすごく興味をもってくれているのが嬉しかったです。21 日はアウトバウンドに向けてのアナウンスメントデーでした。アウトバウンドのみんなは自分がどこに行くのか不安がっていましたが、インバウンドの私たちも緊張でいっぱいでした。まるで受験の合格発表を見に行くときの気分でした。結果、日本希望の一人だった女の子が日本に来ることになりました。そして私の地区です!今年は私ともう一人の日本からの留学生がいたのでどっちの地区に来るかわかりませんでしたが、私の地区と知ってとても嬉しかったです。日本を楽しんでほしいです。日本に帰ってからも会えるのがとても楽しみです!

○見学、旅行
二月の中旬に四年前にロータリーの留学で私の家でステイしていたカナダの女の子に会って、トロントに行ってきました。実質会ったのは一年ぶりだったのですが、彼女が英語で話しているのを初めて聞いたので新鮮でした。日本語はもうペラペラで日本で仕事をするために頑張っていると聞いて嬉しかったです。また会えたらいいなと思います。他には留学生達とお泊りをしてトロントに遊びに行ったりしました。そして先日、ナイアガラの滝についに行ってきました。これが初めてだったのでずっと行きたかったのでとても嬉しいです。

○感想、新たに発見したことなど
ついに半年が経ちました。信じたくないくらいに早いです。こっちに来てから時間が経つのが遅いと感じたことがありません。ここでの生活もあと五か月しか残っていません。学校の友達に帰らないでもうここに住んでしまいなよとよく言われます。別れるときのことを考えるととても辛いです。ホームシックになったりした時期もありましたが私はここでの生活が好きです。ロータリー、学校、ホストファミリー、そのほかたくさんの方がサポートしてくれているから私はたくさんの経験がここでできてるんだと最近強く思います。残りの五か月も悔いなく充実させたいです。