金沢の美・技・偉人を訪ねて
美術館・博物館シリーズ No.13
金沢能楽美術館

 金沢能楽美術館は、加賀宝生に伝わる貴重な能面や能装束、加賀宝生中興の祖である佐野家伝来の物を保存・展示する施設として、かつて金澤能楽堂のあったゆかりの地「広坂」に平成18 年完成しました。「加賀宝生」は金沢の無形文化財に指定され、「能楽」はユネスコの無形文化遺産に登録されています。金沢能楽美術館は、このような貴重な美術品と伝統芸能を次世代へ伝え、「世代を超え、親しみあふれる美術館」を目指しています。
まず1Fの導入展示室では、能舞台スペースを体感するという事で、床に実際の能舞台と同じ大きさの空間を示し、舞台上の演者や囃子方などの位置をパネルで表記しています。
昭和7年(1932 年)に広坂に建てられていた金澤能楽堂の模型も展示されています。元々のこの能舞台が、昭和47 年に石川県立能楽堂へ移築されたという事です。
着装体験コーナーでは、実際に能面や能装束の着装ができます。能楽師の感覚や、視覚が思いのほか狭いこと等を体験できます。能面ができあがるまでの、能面制作工程も展示されています。
これらは予約も不要、体験も無料という事です。
2Fのメイン展示室では加賀宝生に伝わる貴重な能装束、能面を展示するほか、特別展では全国の能楽コレクションの名品が紹介されています。能・狂言絵本コーナーでは、親子でゆっくり休憩したり、お子様も楽しめるスペースとなっています。
そして3Fには能舞台のような広々とした研修室も有り、能装束や能面の着装体験、伝統芸能の学習や研修・楽器体験などにも貸出されています。
日本で唯一、能を専門に取り扱う美術館という事で、「観に来て、体験をして、感じていただく」そんな美術館であると思います。

——————————————————-
《開館情報》
住所 〒920-0962 金沢市広坂1- 2-25
TEL 076-220-2790
営業時間 10:00 ~ 18:00(入館は17:30 まで)
休館日 月曜日(休日の場合は次の平日)、年末年始(※展示替などで休館することがあります)
料金案内 個人 300 円/団体 250 円(20 人以上)/高齢者 200 円(65 歳以上・障がい者手帳をお持ちの方及びその介護人)(祝日無料)/高校生以下 無料
—————————————————-

(記 浜上 洋之)

 

節分・夜間例会開催される

 例年になく暖かい冬とはいえ、依然寒さ厳しい2月3日、金沢ニューグランドホテルにて夜間例会並びに毎年恒例の節分の会が開催されました。
例会会場に祭壇が設けられ、厳かな雰囲気の中、本年年男の北中 勇会員、森 泰夫会員、阿閉 久義会員、徳山 康彦会員、馬場康行会員、辻 匡会員の名前が読み上げられ、清祓いが尾山神社神職によってとり行われました。
その後赤鬼、青鬼が会場に乱入。「鬼は外、福は内」の掛け声とともに、和気あいあいとした雰囲気のなか、年男の会員の方々が豆まきを行いました。
会場を移して、懇親会が親睦委員会の横山 信太郎会員の司会で始まりました。まず最初に主計町芸妓衆の春を感じさせる、あでやかな踊りがオープニングを飾り、その後瀬戸 和夫会長のご挨拶と乾杯のご発声で会がスタートしました。
春らしい、さわやかな料理を堪能しつつしばらくの歓談の後、主計町芸妓衆を中心として寸劇「三太郎」が催されました。某携帯電話のCMのパロディの形で、気分爽快かつ楽しい寸劇が披露され会場を盛り上げました。
その後恒例の餅つきが、会場内で行われました。年男の方々が順番に餅をつくとともに、瀬戸会長、それから交換留学生のグレッテルさんソフィさんも餅つきに挑戦しました。
最後にクラブ奉仕委員会の大友 哲委員長のご挨拶の後、「手に手つないで」を唱和して閉会いたしました。尚、会場でついたおもちは手土産としてお持ち帰りいただきました。

(記 吉井 健司)

 

優良従業員等に職業奉仕賞贈呈表彰式

 2月10 日例会内において職業奉仕委員会の表彰基準に基づき、優良従業員の職業奉仕賞授賞式を執り行いました。
この表彰制度は、金沢RC において職業奉仕はロータリアンの基本的生活態度であるとし、そのなかで外部へ向かっての活動として会員の事業所の従業員や協力者に対して職業奉仕の理想を普及する責任があるということ、そしてその方策の一端として職業奉仕の理想を実証している個人の表彰を行うものです。
この基本的考え方に則りご推薦いただき審査した結果、本年度の優良従業員はコマツ石川㈱の中山鋭規様と医療法人社団浅ノ川心臓血管センター金沢循環器病院の山本基善様と日本たばこ産業㈱北陸支社の山下靖様の三名が受賞され、表彰状と賞品が授与されました。
中山様は川北町中島自衛消防隊に所属し緊急時等を始め、防犯・火災予防運動など地域のために貢献されておられます。山本様は病院の部門の統括もされながら地元の青年団・消防団員として安心・安全のため長年にわたり貢献されておられます。山下様は地域で商いをさせていただいてる企業として「きれいな街・マナー向上」の啓発の意味で毎週朝1 時間程度、金沢駅にて清掃活動(500 回達成)を実施し地域貢献されてきました。
これからも三名がこの活動を通して益々ご活躍されることを期待しております。

(記 中島 史享)

 

派遣交換学生月例報告 12 月分
交換学生氏名 米井 真歩
(カナダ)Rotary club of Brantford Sunrise

○健康状態
だんだん寒くなってきましたが、風邪ひとつもひかずとても健康ですが、最近太ってきました。

○通学・勉学状況
クリスマスホリデーが始まる2日前に音楽のテストを受けました。私だけ学習室に連れて行かれ、わからない問題があったら学習室の先生が助けてくれました。(ただし答えはおしえてもらっていません)しかし、自分の勉強不足のせいかテスト勉強した内容があんまり頭に入っていなかったので、あまり書けませんでした。ミュージカル俳優やジャズ歌手の名前を書きなさいという問題があったのですが、やはり外国人の名前とその人のスペルを覚えるのは私にとって難しいので、書けませんでした。(最初はカタカナで書こうかとも思いました。)結果は待ち遠しくありません。

○家庭生活に関して
ファーストファミリーとはお別れして、今はセカンドファミリーのところにいます。セカンドファミリーのお家の人たちはみんな明るくて私にとても親切です。ファーストファミリーと比べたらやはり生活習慣は異なりますが、今の所困ったこともなく問題はありませんし、すぐに慣れました。そしてセカンドファミリーのお家には念願の犬がいたのでよくその子とおもちゃで遊んだりしています。

○ロータリーなどの行事参加に関して
クリスマスホリデーの日は例会はありませんでしたが、ホリデーに入る前の例会で日本のクリスマスと正月についてプレゼンテーションをしました。水曜と金曜の二回したのですが、水曜日におこなったプレゼンテーションはやはり朝だったのか興味は持ってくれたかもしれないのですが、反応があまりありませんでした。しかし金曜日はみんな私のプレゼンテーションにとても反応してくれてたくさん笑ってくれました。日本のクリスマスにはケンタッキーを食べますと紹介すると“That’s funny”と言って皆大笑いしてました。プレゼンテーションを終わった後みんなに“英語上手くなったね”とたくさん褒めてくれました。12 月の初めには2カ月ぶりのロータリーウィークエンドがありました。今回はバッファローに行きアイススケートやホームパーティなど楽しい日々を送りました。みんな相変わらずとても優しくて明るくて私のコンプレックスでもある背が小さいことをいじってきました。しかしみんなに英語上達してきたねと言われたのでとても嬉しかったです。次に会えるのは今週の土曜日です!その日が来るまで待ち遠しいです!

○見学、旅行
クリスマスホリデーの日にはファーストファミリーと一緒にホストマザーの姉妹のお家でクリスマスを過ごしました。そこでもまたいろんな人と触れ合うことができて、みんなとてもフレンドリーですぐに馴染むことができました。私とまるで家族のように接してくれたので、私は幸せだなあと改めて感じました。クリスマスの日にはたくさんのプレゼントをもらいました。しかもどれも本当に役に立つものばかりでとても感謝の気持ちでいっぱいです。ホストマザーの姉妹のお孫さんとも会いその子たちともたくさん遊びました。お孫さんは二人いてまだ小さいのですが、とてもしっかりした子達で私が英語を理解できないときはわかりやすく説明してくれたりと本当に親切な子達でした。

○感想、新たに発見したことなど
先月書いたしゃべることの課題は以前よりも改善しました。しかし今度は私の英語は簡単な文でしかしゃべることができてないのが最近の悩みです。ネイティヴや他の留学生のように喋れるようになるのはまだまだ遠いので少し焦りを感じています。みんなからはゆっくりでいいよや焦らなくてもいいよなどと言ってくれますが、みんなのようにスラスラと言えないのが正直本当にくやしいです。自分もあんな風に喋れたら日本の友達のようにもっと仲良くなれるのになとついつい考えてしまいます。またリスニングの力もついてきてはいますが、完全に理解できるまではまだまだだと思います。なのでこれからもたくさんのひととコミュ二ケーションをとって少しでもネイティヴに近づければいいなと思います。