金沢の美・技・偉人を訪ねて
美術館・博物館シリーズ No.7
鈴木大拙館

 鈴木大拙館は、金沢市が生んだ世界的仏教哲学者・鈴木大拙の考えや足跡を広く国内外の人々に伝えることにより、大拙についての理解を深めるとともに、来館者自らが思索する場として利用することを目的に開設されました。小立野台地から続く斜面緑地を背景に、石垣や水景などによって金沢を象徴する景観を創造し、その中で鈴木大拙の世界を展開していくことを設計の方針とし、「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」を回廊で結ぶとともに「玄関の庭」「水鏡の庭」「露地の庭」によって構成されています。この3つの棟と3つの庭からなる空間を回遊する事によって、来館者それぞれが鈴木大拙について知り、学び、そして考える事が意図されています。
展示作品に説明はありません。自分で感じ、考える場所です。取材で訪れたはずの私も思わず思索にふけっていました。

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《開館情報》
所在地 〒920-0964 石川県金沢市本多町3 丁目4 番20 号
電話番号 076-221-8011
開館時間 午前9時30 分から午後5時 ※入館は午後4時30 分まで
休館日 毎週月曜日
※月曜日が休日の場合はその直後の平日
年末年始※ 12 月29 日から1 月3 日
※展示資料の整理等のため休館する場合があります。
入場料 一般 300 円[250 円]
65 歳以上200 円[200 円]
高校生以下無料 ※[ ]内は20 人以上の団体
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(記 豆本  剛)

 

観月の宴

 10 月14 日(水)、金城楼において夜間例会並びに「観月の宴」が開催されました。
まず夜間例会においては、瀬戸会長ご挨拶の後、会員表彰、交換留学生Grettel Aguirre さんの滞在報告がありました。一生懸命日本語を話そうとするGrettel さんのスピーチは、大変微笑ましく印象的でした。
そして本例会はそのまま「秋の夜長をゆっくりと愉しむ」をテーマに、金城楼の心づくしの料理を頂く「観月の宴」に移りました。当日は「新月」の翌日にあたり、実際のお月さまは見えませんでしたが、お団子とすすきのお供えは十分に雰囲気を醸し出し、床の間の掛け軸に描かれた月を眺めながら、新月ならではの「新たな創造のエネルギーに満ち溢れる」華やかな宴となりました。
この宴に彩りを与えたのが、ひがしの芸妓衆で、「秋の色種」と「金沢小唄」といった季節に相応しい演目で参加者を魅了しました。そして、ひとしきり美味しいお料理とお酒を頂いた後に、金沢ならではの「お座敷太鼓」に入りました。
芸妓衆の指南の下、令夫人方や新会員、そしてGrettel さんも参加し、ご本人方々は勿論のこと、観ている側も大いに楽しむことが出来ました。そして締めくくりは、この世界を支える偉大な旦那、蚊谷会員のユーモア溢れるばちさばきが披露され、場内は一層和やかな雰囲気に包まれました。
こうして終始、笑顔と歓談が絶えないまま、観月の宴は、大友哲クラブ奉仕委員長のご挨拶、「手に手つないで」斉唱でお開きとなりました。

(記 傳田  靖)

 

黒部川第四発電所・黒部ダム(職場見学)

 金沢ロータリークラブ 職業・社会奉仕委員会の職場見学会が10 月13 日に開催されました。朝6時に集合、当日は生憎の小雨模様でしたが、晴れる事を祈り金沢駅を出発致しました。今回も北陸電力㈱石川支店長の水谷会員のご尽力により、関西電力の黒部川第四発電所を訪問・見学させて頂きました。
「黒部川電気記念館」にて見学コースの説明を受けた後、宇奈月駅から全員ヘルメットをかぶりトロッコ電車に乗り込み、欅平駅に向かって出発しました。未だ外は小雨でしたが、途中黒部峡谷の紅葉は十分に楽しめ、山々の壮大さに改めて感動致しました。一般の方は欅平駅迄との事ですが、私達はその奥へ移動し「堅抗エレベーター」にて「堅抗上部」まで行き「黒部川第四発電所」を目指しました。
途中、高熱隧道を通過し窓を開けてみると硫黄の匂いが強く感じられました。この高熱地帯を突破するにあたり、作業員の体に後ろから水をかけながら掘削する画像、岩盤との壮絶な戦いの説明には驚くばかりでした。又このトンネル内からNHK紅白で「中島みゆきさん」が中継で歌った事は言うまでもありません。
「黒部川第四発電所」では、発電の仕組みや発電モーターを目の当たりに見学する事ができ、改めて水力発電の大切さを感じました。私達の生活は電力の安定供給があるからこそ実現出来ていると改めて実感すると同時に、節電への意識も切に感じた次第です。
昼食後、最大斜度34 度を上下する移動車両「インクライン」で黒部トンネルの作廊側まで上がり専用バスにて最終目的地である「黒部ダム」へ向かいました。到着した頃には風は強かったものの、すっかり雨も上がり陽が射し北アルプスの鮮やかな紅葉が今でも目に焼き付いている程です。又迫力ある黒部ダムの観光放水も様々な角度から見学ができ圧巻の一言でした。その後トロリーバスにて扇沢駅まで移動し『白馬東急ホテル』へ。温泉と美味しい懐石料理に会員一同堪能し、夕食後、金沢駅への帰路につきました。
今回、事業を企画・段取りして頂きました塩川委員長と職業・社会奉仕委員会の皆様、そして水谷会員には心から感謝申し上げます。

(記 大柳 光晴)

 

国際ロータリー第2610 地区 2015-2016 年度 地区大会

 10 月25 日( 日)、白山市松任文化会館にて、2015-2016 年度地区大会 本会議Ⅱおよび記念講演が開催されました。オープニングアトラクションとして鶴来高等学校のジャズバンド「ニュー・クレイン・オーケストラ」による華やかな演奏で幕を開け、柳生好春ガバナーによる点鐘で本会議が始まりました。高畠正光大会実行委員長、ホストクラブである山本冨元白山RC 会長のご挨拶、柳生ガバナー、康 義勝RI 会長代理の現況報告・ご挨拶へと続き、大会決議委員会の報告がありました。紹介・活動報告では地区米山記念奨学生15 名、地区交換学生11 名が壇上にて元気に自己紹介をされ、インターアクト・ローターアクトは画像を用いて活動の報告がされました。谷本正憲石川県知事より祝辞をいただき、来年の日台ロータリー親善会議にも触れられました。
記念講演では作家の五木寛之様が「利他のこころ」と題して、冒頭で福祉施設入所者によるシルバー川柳のご紹介で笑いを誘いながら、「悲しみや憂いなどマイナス感情とされてきたものを大切にする事が自分を救う(自利)その上で人の事を思える(利他)」、「慈悲の慈には励まし、悲には慰めの意味がある」など、日本は成長から成熟の時代を迎え、成熟へ向けて悲しみや憂いの中から生まれる「下山」の文化をつくっていくことが大切だ、というお話をいただきました。その後、RI 会長代理所感等に続き、大会鍵伝承が行われ、次期ホストクラブ南砺RC 荒井進実行委員長および会員の皆様のご挨拶をいただき、最後にロータリーソング斉唱にて閉会しました。
大懇親会はシャトルバス等で会場の松任総合運動公園体育館に移動し、「炎太鼓」による勇壮な演奏に始まり、大きな会場の中で屋台形式の各種お料理を楽しみ、盛大に行われました。

(記 浜上 洋之)