金沢の美・技・偉人を訪ねて
美術館・博物館シリーズ No.4
石川四高記念文化交流館

 この文化交流館は、四高の歴史と伝統を伝える展示に加え、旧四高の教室を多目的に利用できる「石川四高記念館」と泉鏡花、徳田秋声、室生犀星等、石川県ゆかりの文学者の資料を展示する「石川近代文学館」によって構成されています。
この赤煉瓦の建物は明治22 年6月に起工、24 年7月に完成した旧第四高等中学校本館です。明治27 年には第四高等学校と改称し、「学都」金沢の象徴として県民に親しまれ、昭和25 年、学制改革により閉校し、昭和44 年3月に重要文化財の指定を受けています。
そして平成20 年4月にリニューアルし、兼六園周辺文化の森の新しい「学びとふれあいの複合文化スペース」として生まれ変わった施設です。
「石川四高記念館」は、明治26 年(1893)から約60 年間、旧制高等学校(中学校)として使用された歴史をたどる事ができます。各階に延びる廊下については「石川近代文学館」にも通じていますが、これだけの長さの廊下は、現在の建物ではなかなかお目にかかれないのではないかと言うほど、奥行きを感じます。
最近では、結婚写真の前撮りに使用される方も増えているそうです。又、テレビのドラマ撮影にも年に1、2回は利用されています。
多目的利用室につきましては、机や椅子を復元してある部屋も有り、会議や教室等で利用することで往時の授業風景を体感できる楽しみもあります。
「石川近代文学館」は、石川県ゆかりの文学者の著書・原稿・愛蔵品を一堂に集めた総合文学館となっており、石川の風土に育まれた文豪たちのあふれる才能を感じる事ができると思います。中でも、文学サロンという空間には犀星の東京の馬込にあった書斎を復元してあり、家具類は実際の遺品が展示されている落ち着いた時間を過ごせます。
石川四高記念文化交流館を拝観し、「学都」金沢の歴史に誇りを感じ、石川の風土が育んだ文豪たちの足跡を更に追求してみたいと感じた私でした。

(記 浜上 洋之)

 

香港へのビジネストリップ♪
興津 俊昭

 これまで、旅行と言えば、仕事も含めて国内ばかりでした。
今回は何と30 年ぶりの海外旅行。私が困らないように、香港出身を含む3名のシェフが一緒です。
旅の目的は、一流ホテルのサービスを学ぶこと、日本にはない美味しい料理を食べる事。…これは立派な仕事なのです。
香港の印象は、人口密度が高く活気があり、賑やかな街… 高級ホテルと言われる、ザ・ペニンシュラとアイランド・シャングリ・ラに宿泊。どちらも日本人スタッフも居て心強いが、円安の影響で1泊約7万円等、物価は高い!元を取るべく(?)部屋の隅々まで写真に収め、その後はホテル内を探検。満面の笑顔で「May I take a picture here ?」プールやジムも写真を撮るだけ。明らかに変な客です。
ペニンシュラでは、5カ国語に対応した最新のタブレット端末を客室に配備。館内の案内はもちろん、照明、エアコン、カーテン、テレビの切り替え等が出来、更に、ルームサービスや観光案内などにも対応できます。増加する外国人に対応するためにも、今後このようなIT は必要になってくるでしょう。
食事は、地元の食材を活かした有名店を巡りました。ミシュラン2つ星の高級フレンチ「カプリス」にてフルコースを堪能した際には、正に真剣勝負の様相!支払いの際に少々ビビりましたが、シェフの面々は1品1品食材や調理方法を吟味しており、頼もしく感じました。
ホテルは“人財”で決まります。これからも従業員共々、最高のサービスや料理を勉強する機会を作っていきます。

 

初秋の上高地で帝国ホテルのランチに舌鼓

 英国宣教師ウォルター・ウエストンは、自らの著書の中で、上高地を広く世界に賞賛しました。標高1500 メートルの河童橋から眺める穂高岳連峰や焼岳の眺望は、ここが日本であることを忘れ、あたかもスイスのアルプスにいるように錯覚させます。
8月23 日、私たち山と自然を愛する同好会では、初秋の上高地散策に出発。ニューグランドホテルから平湯までバスで移動し、さらに平湯から専用のバスで上高地バスターミナルへ。上高地は、天候に恵まれ真っ青な空と木々の緑と山肌のコントラストがとても素晴らしく、参加された皆さんは、途中、源泉掛け流しの上高地温泉を楽しむなど、それぞれに散策を楽しんでいました。
お昼は、上高地帝国ホテルでの極上のランチに舌鼓を打ち、ビールやワインを楽しみました。帰りのバスの中は言うまでもなく宴会場と化し、持って行ったワインとビールは全て参加者の皆さんのお腹の中に収まってしまったのでした。いつもながら、ロータリーメンバーのパワーに驚き、食べて飲んで、楽しい一日を過ごすことができました。今回ご協力頂きました皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。

(記 長野 幸浩)