退任にあたって
2014-2015年度会長
岡 能久

 創立 80 周年を迎えた記念すべき年度に、グッドパートナー米井幹事と共にクラブ運営に携わることが出来ましたことを心より感謝申し上げます。
会員諸兄には、絶大なるご協力を頂き、伝統ある金沢ロータリークラブの存在を内外に示すことが出来たと思います。まさに新幹線イヤーのおもてなしの見本のような記念事業が出来ました。
4月 25 日は朝から快晴、午前9時に爽快な気分で開会の朝礼を行ない、一日が始まりました。11 時 30 分前田利祐御当主と小堀宗実御家元が到着、軽い打合せの後、午後1時よりお二人の対談による記念講演、当事業に華を添えて頂きました。2時 30 分より佐野由於会員を中心に金沢能楽会会員による能「石橋」。迫力ある舞台に、多くの出席者は感銘を受けました。3時 45 分より大島廣靖会員をはじめとする茶道同好会会員のお茶席は、大盛況でした。5時からの大懇親会は、五十間長屋をバックに二の丸広場に設営された舞台上、勢ぞろいした三茶屋街の芸妓衆によるお座敷太鼓で開宴、夕陽に輝く金色の舞台は金沢らしく絢爛豪華でした。
創立 80 周年記念事業で始まり、終わった1年間でしたが、会員諸兄の温かい友情を深く感じました(友情奉仕)。街に金沢文化の再認識を計りました(社会奉仕)。伝統芸能、文化、食文化を会員諸兄が大いに紹介しました(職業奉仕)。会員各位のそれぞれの特性を大いに生かすことができました。
一年間のご協力に御礼申し上げます。

 

退任にあたって
2014-2015年度幹事
米井 裕一

 歴史と伝統ある金沢ロータリークラブの 80 周年の年に幹事という大役を拝命し、無事1年間を過ごすことができました。これも会員の皆様のご協力あってのことと心より感謝申し上げます。自分自身では、あまり幹事に向いていないなぁと思っておりましたが、会長をはじめとする多くの会員の方からのご指導の下、無事すべての事業を滞りなく終えられることができました。つくづく仕事は一人でするものではないのだなと実感した次第です。
岡年度では通常の組織に実行委員会組織を重ね合わせた形で運営をさせていただきました。中にはご負担の大きな委員会もあったかも知れません。ご苦労をおかけしましたこと改めてお詫び申し上げます。とは言え、通常の年度に比べると会員同士が語り合い、汗をかく機会も多かったのではないかと思います。「楽しくなければロータリーじゃない」とはよく言いますが、同じ志、目標があっての連帯感であり、少なからず会員同士の絆が強くなったのならば幸いと勝手に思っています。
「1年間大変でしたね」と労いのお言葉をよく頂戴しますが、逆に一番得をしたのも私自身ではなかったかと思います。仕事量も(使ったお金も)多かったですが、多くの貴重な経験もさせていただきました。周年を迎えた特別な年に幹事と言う役をいただきましたことに心より感謝申し上げ、退任のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 

派遣交換学生月例報告 5 月分
交換学生氏名 中村 薫平
(アメリカ)West jacksonville

○健康状態
とても良好です。肥満に気をつけたいです。

○通学・勉学状況
通学は友達が授業課程を終了し、朝は学校に行かなくなったので、ホストブラザーに送ってもらっています。下校時も同様です。下校途中で買い物に行ったりスケートボードをしにいったりと、なかなか楽しいです。今学期の成績については、アメリカンヒストリーでBを取ることができました。最初は何も理解できなかったので少し感動したし、とても嬉しかったです。授業が完壁に理解できなくてもテスト前に地道に勉強したおかげだと思います。あきらめないで良かったです。イングリッシュのクラスは相変わらずFです。自分では努力しているつもりなのになかなか成績が上がらず少し残念ですが、残りの授業、課題にもしっかりと取り組みたいと思います。スペイン語はDでした。最近はスペイン語の勉強まで手が回らなくなっていたので、なんとか挽回したいです。物理はCに下がってしまいました。今学期は記述を中心とした単元だったので少し難しかったです。最後の一ヶ月は友達とパートナーを組んでプロジェクトに取り組みます。数学はAでした。その他のアート、体育、のクラスも全てAでした。体育の授業では、室外になり、みんなでサッカーをしています。室内のときよりも楽しいです。今学期は一週間留学生と旅行に行ってきたので、全体的に成績が落ちてしまいました。それからホストを変えてからは少し怠けているという気がします。その分友達と遊んでいるということなのですが、勉強とのメリハリをつけて頑張ります。当たり前のことですが最初の時期に比べると、授業も理解できるようになったし、宿題にかける時間もかなり減ってきました。

○家庭生活に関して
とても楽しいです。放課後、週末はほとんど毎日、弟か友達と遊びに行きます。先週は友達が寿司屋に連れて行ってくれました。店員さんも日本人でなかなか楽しかったです。それから家が川に面しているので、よく釣りをします。週末は弟のボートで沖に出て釣りをします。釣った魚は自分で捌くのがルールです。年下の妹とも仲がいいです。ホストファザー、マザーは両方とも仕事をしていて、家にいないことが多いですが、とても親切にしてくださいます。二人が家を留守にしているときは兄弟全員で食器の片付けなどをしています。家事の手伝いはみんなですると言った感じで、何かあれば手伝うようにしています。

○ロータリーなどの行事参加に関して
4月中旬にイーストコーストトリップに参加しました。フロリダといくつかの州の留学生が集まりみんなで東海岸(ニューヨーク、ペンシルベニア、ワシントン D.C.)をバス旅行しました。ロータリーだけでなく、他のプログラムの留学生に会うこともできて、とても良い経験になりました。ニューヨークではタイムズスクエアやセントラルパークに行ったりしました。特にタイムズスクエアにはとてもユニークな人が多くてアメリカの文化を肌で感じることができました。ペンシルベニア、ワシントン D.C. では、ホワイトハウスやワールドトレードセンターなどアメリカの歴史や政治に関する内容が多かったです。ガイドさんの話を聞いていると、知らないことがとても多く、自分がどれだけ無知であるかということを思い知らされました。残りの2ヶ月では、アメリカという国についてもう一度勉強してみようと思います。

○見学、旅行
ホストファザーが地元のサッカーチームのスポンサーなので良くサッカー観戦に連れて行ってもらいます。今年できた新しいチームで、地元ではかなり人気です。サポーターもかなり熱狂的で生で試合を見ると、とても面白いです。僕の町ジャクソンビルはアメリカで最も面積の大きい町です。これからサッカー場などが多く設備されて行くのだと思います。

○感想、新たに発見したことなど
先月末にプロムがありました。僕は友達の女の子に日本の旗をデザインしたポスターでプロポーズしました。プロポーズ前はとても緊張しましたが、相手が Yes と言ってくれた時はめちゃくちゃ嬉しかったです。こんな経験は人生で一度だし、日本では絶対にできないと思います。今週を最後にシニア(最高学年)が教育課程を終えて、学校に来なくなりました。僕の親友のほとんどがシニアでした。中には一緒にサッカーをして、ずっと仲良くしてきた友達もいっぱいいて、とても悲しいです。ただシニアがいなくなってからは、同学年の友達と話す機会が増え、より仲が深まったり、新しい友達ができたりもしました。今月末には友達を家に招待してバースデーパーティーを開きます。高校は残り一ヶ月なので、一生つきあえるような親友をもっと増やして、最高の学校生活を締めくくりたいです。

 

ワインあれこれ(第 16 回)
̶熟成の裏ワザ ̶

 ワインを保存するには、一定の温度・湿度で暗い場所で保存すべきであると言われます。その状況で数年、数十年熟成させて、飲み頃を見極めて飲むのが常識です。暑い夏に部屋で保存などもってのほかであるというのが、常識です。例えば、地下の貯蔵庫や、それが無ければワインセラーで保存することになります。
しかし、普通の家には地下の貯蔵庫は無いし、ワインセラーも値が張り、電気代もかかります。そこで、この常識を疑ってかかりましょう。
ボルドーの2級格付けのシャトー・コス・デストゥルネルというワインがあります。その昔、このシャトーの経営者が、ワインを遠くへ輸出することにしました。当時は船で赤道を越えてワインを運びました。冷蔵装置も当然ありません。ある時、売れ残って帰ってきたワインを飲んでみると、それは得も言われぬ美味しさでした。これは、本来、10 年 20 年熟成にかかるワイン で す が、 暑 い船 底 で 半 年、 1年、 寝 か せ る ことによって、ちょうど良く熟成が進んだのです。
日本の家の夏もこの船底と同じような暑さになります。これを利用して、ワインを早く熟成させるのです。結局、春夏秋冬通じて、そのまま普通に台所にワインを置いておけば良いということです。但し、何年も置く前に飲んでしまうことが必要です。どのようなワインが部屋熟成何年に耐えうるかについてはご自分で実験してください。失敗しても苦情は一切受け付けません。

(記 織田 明彦)