永田ガバナーからのメッセージ「ふるさとを育み 世界の平和へ」

私には心に残る旅があります。還暦を迎え「心の糧」を得たいとの思いからインドの四大仏教聖地を巡りました。身も心も引き締まる旅の中で同行した僧侶から、古代インドでは人生を四つの時期に分けて生きる考え方があることを教わりました。
心身を鍛える「学生期」、家庭生活を安定させる「家住期」、残された人生を如何に過ごすか考える「林住期」、自己の死を静かに許容するための「遊行期」と理解しました。
私はあらためてロータリアンとしての認識を深めることにチャレンジして、「林住期」として心豊かに生きるチャンスを与えられたと考え、楽しく務めたいと思っていますので宜しくお願いします。
さて、地域社会の集まりであるロータリーがこのように世界に広がったのは、多様な人々がお互いの違いを乗り越え、自らの心を律し、寛容な精神で手をつなぎ拡大してきたところにあります。
しかし、100年を経て、国際ロータリーは更に持続的に発展するには、クラブは変化する社会のニーズに応えているだろうかという懸念があります。
このような状況を踏まえて国際協議会の「RI 戦略計画」に於いて議論された結果、もう一度クラブの奉仕活動の原点に立ち返ること(Back to Basic)を重点目標としています。
「脚下照顧」でありましょうか、このような観点からガバナーのテーマを「ふるさとを育み 世界の平和へ」と致しました。ロータリークラブのビジョンについて真摯に議論され、地域のニーズに応えて活性化すれば、究極的には必ず世界平和に繋がると確信しています。

(Governor’s Monthly Letter vol.1 より抜粋)