キンニクは長寿のモト
NHK 金沢放送局
局長
山元 修治

 ソチオリンピックの氷雪をも融かさんばかりの熱戦、素晴らしかったですね。いずれの競技を見ても人間の能力の凄さに感嘆せざるを得ません。しかも、極限まで鍛え上げられた肉体の美しいこと。男性も女性もありません。特にスピードスケート選手のお尻から太ももにかけてのラインには萌えますな。アフリカの大地で獲物を追って疾駆するライオンやチーターの躍動する四肢を見るがごとき気分です。
こうした鍛え上げられた肉体が重要なのは何もアスリートだけではないようです。私たち一般人も体を鍛えることで良いことがあります。それは、ズバリ、長寿です。80 歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんのお父上の敬三さんは 101 歳で亡くなられましたが、スキーが大好きで、亡くなる直前まで、スキーをしたいがために毎日筋トレを行い筋肉質の体を維持してきました。
筋肉量が多いと基礎代謝が上がりメタボになりにくくなります。老化を促進する活性酸素に打ち勝つ体質にもなるそうですし、また足腰が強くなると転倒骨折による寝たきりの防止にもなり、結果として長寿になるんだそうです。最新の研究では、30 代半ばから 10年ごとに 10%ずつ筋肉量は減って行きますが、逆に 90 歳から筋トレを始めても筋肉量は増加する事が分かっているそうです。
どうも最近怠けがちな、ヘタレな自分を鞭打たねば・・・そう思わずにいられない、とても刺激的なソチオリンピックでした。

 

ワインあれこれ(第7回)
―ワインの開け方―

 ワインの栓は、スクリューキャップもありますが、大抵は、コルクが使われています。ワインを飲む際には、このコルクの栓を抜く必要があります。自宅でワインを飲む時に、コルクの栓を抜くのに一苦労した経験をみなさん持っていると思います。古いワインだと、コルクが傷んでおり、上部だけ取れたり、新しいものだと固くてなかなか抜けなかったりという経験があると思います。
コルクを抜く道具としては、ごく一般的なのは、Tの字をしたもので、上の横線部分が持ち手で、下の縦線部分がネジのようになっています(写真左)。これでも十分なのですが、抜くときに力が要ります。そこで、やはり、おすすめなのが、ソムリエナイフです。レストランでワインを頼んだとき、ソムリエが使っているものです。これは、テコの原理で開けるので、とても簡単に開けられます。ソムリエナイフは、数万円するものもありますが、私は、やまやで買った、100 円のソムリエナイフを愛用しています(写真右)。性能としてはこれで十分です。100 円ですが、ワインを人に贈る時に、同封して贈ると喜ばれたりします。
ワインを開けるにはソムリエナイフの方が優れています。しかし、T字の方が優れている点もあります。それは、飛行機に持ち込める点です。ソムリエナイフは、ワインのカバーを切り落とすためのごく短いナイフが付いているため、飛行機に持ち込めず、所有権放棄させられました。T字は、何度も持ち込んでいますが一度も没収されたことはありません。高価なソムリエナイフは決して空港に持っていかないようにしてください。旅行先でソムリエナイフを買う場合は、自宅に郵送すべきです。みなさん注意しましょう。

(記 織田 明彦)