節分・夜間例会「笑門来福金澤寄席」開催される

 立春を過ぎてから冬将軍が到来したような去る2月5日、金沢ニューグランドホテルにて「節分・夜間例会」が開催されました。一年の邪気を祓い、幸せを願っての厄除け神事では、本年歳男の6名の方々が尾山神社の神職により清祓いを受けました。「鬼は外、福は内」の掛け声のもと豆まきを行い、会場には和気あいあいとした雰囲気の中にも凛とした空気が漂いました。
その後、笑う門には福来たるをコンセプトに、この一年が会員の皆様にとって笑いに満ちたものになるよう願いを込めて準備を進めてきた、「笑門来福金澤寄席」の始まりです。前座を「古今亭 半輔」さんにおつとめ戴き、会場の雰囲気も柔らかくなったところで、真打「古今亭 志ん輔」師匠が高座に上がられました。師匠の落語と醸し出す雰囲気は、落語が芸術であることを認識させられるものであり、美しさまで感じさせられるものでした。静と動が巧みにちりばめられた話や所作に思わす身を乗り出し、ぐいぐいと引き込まれて行くようで、おおいに笑い感動し、最後は手ぬぐいのプレゼントまで戴き、会場は外の寒さをふきとばすような熱気に包まれました。
落語を楽しんだ後は、池田会長の乾杯のご発声を皮切りに、季節感を表現したお弁当を戴きました。師匠の杯を乾す所作の残像もあってか、会員同士が熱燗を勧め合う姿があちらこちらで見られ、笑いとお酒の効用で心にぽっと火が灯り、日本に生まれたことをありがたく感じるようなあっと言う間のひと時でした。今後とも例会が会員の方々にとって身近で、有意義なものであるよう運営をして行きたいと思います。皆様の変わらぬご協力よろしくお願い申し上げます。

(記 中村 雅人)

 

 

ワインあれこれ(第5回)
―ワインは、あけたその日に飲みきらないといけないの?―

 ワインはコルクを抜く事やそれを見ている事も楽しみのひとつですね。開けたら全部!といわず、是非一本をゆっくりと数日間かけて楽しまれてみることもお勧め致します。
人生いろいろ♪、ワインもいろいろ♪・・でご承知のとおり様々なタイプが存在します。抜栓後の時間経過と共に、味も変化しますが、すぐ美味しいタイプから数日かけてピークが来るものまで様々です。
誤解を恐れずに申しますと、皆さんが楽しまれるワインの多くは、一般的に2~3日は楽しめるタイプが多いと思います。“昨日の残りが美味しかった”という経験はございませんか? わざとその美味しく飲める状態をつくる為、ボルドー等の偉大なワインは数時間前に抜栓することも珍しくありません。また、ご存知のデキャンタも、広く空気に触れさせ早く飲みやすくするための器具でもあります。(ワインの酸化を見て個人的にいつも感じるのは、酸素という“世の厳しさ”に触れることで、若者や頑固者もカドがとれる感じでしょうか?)
数日楽しむには、3,000 円以上(2000 年以降) が目安と捉えて頂ければ、また保管は、抜いたコルクをそのまま挿し戻し涼しい所(12 ~ 20℃程度) に置いておけば大丈夫。白ワインは飲む以外、冷蔵庫に入れれば1週間程は大きく変化しないでしょう。ご注意頂きたいのは、流行の“自然派”( 酸化防止剤が少ない) やボージョレは抜栓翌日までが限界かと思います。
そんなことより“ワインは愚痴にならない 楽しいお酒”と云われます。難しいことを書きましたが、昔からいわれるように“何を飲むか”よりも、“誰と飲むか”が大事なのでしょうね。

(記 橋本 光央)