落語熟睡法
弁護士法人 兼六法律事務所
所長
小堀 秀行

 皆さんに私が発明した熟睡法を紹介したいと思います。私の場合、寝付きは悪くありません。しかし、夜中に目が覚めて、その後なかなか眠れないことが時々ありました。依頼されている事件のことなどを考えているうちに、目が冴えてきてしまうのです。うまく寝られる方法がないかと長年思案してきましたが、一年ほど前に、画期的な熟睡法を発見しました。まず、スマホなどに落語をダウンロードします。そして、寝るときに枕元にスマホを置きます。夜中に目が覚めてしまい、このままでは寝られそうにない時に、スマホで落語を聞きます。これだけで熟睡できるのです。音楽を聞きながら寝ようとする場合、物事を考えることができますが、落語の場合はストーリーがありますので、聞いている限り自分の思考はできません。そして、内容が落語ですから、それほど集中して神経が立ってくることもないので、いつの間にか眠ってしまいます。(落語家の皆さんには申し訳ありません)
また、温泉旅館に泊まった時、いびきが気になって寝られないこともよくありましたが、そのような場合は布団に入るなり耳にイヤホンを入れて落語を聞きます。いびきも聞こえなくなりますので、熟睡できるのです。
私のiPhone には、NHK 落語シリーズの古今亭志ん生、桂三木助、三遊亭金馬、桂文楽、春風亭柳橋など50 ほどのオーディオブックが入っています。同じような悩みをお持ちの方は一度お試し下さい。

ワインあれこれ(第12 回)
―“生産国の国民性”と“ワインの個性”は似てる?―

 ワインの良さのひとつには、多様性があると思います。世界中の実に様々な場所で生産され、それぞれが個性を輝かせ、私たちを楽しませてくれています。品種的にも国際品種から土着品種までそれぞれの土地にあわせて変化・進化して、『土地×品種』で実に様々な個性を見せてくれています。最近は地元 能登でも美味しいワインが出来ていますね。
しかしながら結果的に、購入時には種類も多すぎて迷われてしまうのではないでしょうか。
品種からのアプローチは前回記載させて頂きましたので、今回はちょっと乱暴な分類なのですが、選ぶ時の目安として、またあくまで楽しむ話題としまして、生産国ごとの違いについて触れさせて頂きます。不思議( ? ) ですが、生産国の国民性が不思議とワインの個性にも反映されているようにも思えます。あえてご批判を恐れず、味わいからくる個人的なイメージをカジュアルに列挙してみました。
フランス(洗練と複雑)、イタリア(奔放と伝統)、アメリカ(親しみ、合理的)、ドイツ(飾らない実直)、南米(シンプルで強い)、アフリカ(荒々しい)、インドや中国(商業的、打算)、日本(控えめでおとなしい)など。
やはりお国柄が現れるのも興味深いですね。とはいえ、頭でなんとなくわかっていても、何のヒントもなく色や味だけでどの国のどんなワインかを言い当てる(多様性や個性を読み解く)のはプロでも至難の業ですね。お楽しみ頂く際の話題になれば幸いです。

(記 橋本 光央)