人生ハ実験ナリ
ピアズ・マネジメント株式会社
代表取締役
中林 秀仁

 「既成概念を破りリスクを取って新しい事にチャレンジすべき」「失敗をどれだけ許容できるかはリーダーの度量次第」こんな台詞を吐きながら胸の内はいつも苦々しい思いで満ちていました。イノベーションの教科書にはそうやんなさいと書いてますので、コンサルの現場ではそう言うしかないのですが、しかし自社は?自分は?と問うた時、どこか嘘臭さが漂います。
反転するチャンスはふと訪れます。2012 年春にあるきっかけがありフィリピンの英語学校に2カ月間研修に行きました。結果として、英語は話せるようになりませんでしたが、代わりにアジアのダイナミズムを体感できたことと、数多くの元気な日本人の若者との出会いが大きな収穫となりました。この経験が、コンサル事業ではなく実業で儲ける会社に生まれ変わろうという方向転換のきっかけとなり、実際に 2013 年に Webサービス事業を中核にする戦略転換を行いました。
今までにない怖さを感じながらも、一年をかけてシステム開発し、2014 年1月には日本初の Facebook 製本サービス「Lifebook」を開始することができました。来月にはデジタル版を追加し、全世界 15 億人の SNS ユーザーを対象としたサービスの展開を始める予定です。クラウドソーシングの活用により安価でスピーディーな開発を行い、システムはAWS上で柔軟に運用し、決済 は Paypal や Amazon Payment で行います。その現場を担うのは英語学校で出会った関東出身の 20 代の若手社員たちです。
我々には、北陸に拠点を置きながら世界を相手に大きなビジネスを成功させ、元気で生きのいい若者を何十人何百人と雇用したいという夢があります。そのためには、大きく考え既成概念を破りリスクを取って新しい事にチャレンジする会社であり続けねばなりません。学生時代から愛読しているので表紙も中身も古びていますが、ニーチェの散文の中にちりばめられた珠玉の言葉は常に新鮮な響きで私を奮い立たせてくれます。「人生は一つの実験にすぎない」。迷いが生じたらこの言葉を思い出し、ビジョン実現に向け邁進したいと思います。

 

ニルファエル・ムタリフさんの送別会

 ニルファエル・ムタリフさんが1年間の米山奨学生を終えて、4月2日に母国中国に帰国し、上海の大塚製薬に勤務なさるということで、3月 31 日に指導教官の御影教授と共に天狗中田本店にて送別会を開催致しました。クラブからは池田会長、北川幹事、カウンセラーの吉田会員をはじめ国際奉仕委員会のメンバーが参加いたしました。期間中に内浦、金沢南、白山石川RCに卓話に行ったこと、総持寺で座禅をしたこと、将来は日本との懸け橋になりたいとのこと、挨拶と共に、1曲ウイグルの歌も披露いただきました。集まったメンバーは地図を見てウイグルまで遠いことを再認識するとともに敦煌(正確にはムタリフさんの故郷、新疆ウイグル自治区の東)に、ムタリフさんの案内で一度は行ってみたいと思いを寄せて送別会はお開きになりました。

(記 松本 耕作)

 

次年度第一回クラブ協議会

4月 16 日(水)例会後、金沢ニューグランドホテル5階 銀扇にて次年度第一回クラブ協議会が開催されました。岡会長から「次年度は新幹線開業の年でもあるが、80 周年記念式典の年でもある。年度明けから機運を盛り上げて実行委員会の皆さんに運営していただきたい。」と挨拶があったあと、議事に入りました。次年度のキーワード『ロータリーに必要なものは 和・敬』に沿って親睦を軸に、例会に集い、無理なく奉仕していきたい、というお話があった後、委員会活動、会員増強、年間行事、会費について米井幹事より説明がありました。また、80 周年式典の概要および組織図についても発表がありました。
いよいよ岡年度が始動するという期待と緊張感の中、滞りなく終了し散会となりました。

(記 中島 史享)