水なしEco-UV 印刷
ヨシダ印刷株式会社 代表取締役社長
吉田 克也

 わが社では昨年、日本発となる「水なしEco-UV 印刷」に挑戦し、実用化にこぎつけました。皆様にとって、内容が専門的過ぎるので、その意味を説明させていただきます。
弊社では20 年前から薬剤の使用を減少でき環境にやさしく、印刷工程内のトラブルが少ない「水なし印刷」に取り組んでいます。しかしながら、時代の変化とともに印刷物の短納期化が進み、印刷したものを素早く製本や加工する必要性が高まってきました。
しかしながら、従来の印刷インキは乾燥のために半日以上費やし、製造期間短縮のネックとなっていました。そうした課題の解消のため、UV(紫外線)によって硬化させることで速乾性の高いUV インキを使用した印刷方式が必要となりました。
前述の通り弊社では20 年来「水なし印刷」で印刷物を製造していますが、インキメーカーに問い合わせると「水なし印刷」に適したUV 印刷インキが実用化されていないことを知り、一時は断念せざるを得ないと覚悟をいたしました。ところが、弊社の印刷オペレーターとインキメーカーの技術陣が力を合わせることで日本発の「水なしEco-UV 印刷」用インキの実用化させることができました。
この結果、弊社のような中小印刷会社でも知恵を出せば「日本発」の製品開発に携われることがわかり、生産現場の士気も向上しているように感じます。

 

 

受入交換学生 エリオット君 来日

 1月19 日、午前11 時20 分の成田からのフライトで、オーストラリアからの交換留学生のエリオット君がやって来た。
金沢ロータリーからは辰川会長をはじめ大勢のロータリアンがエリオット君を出迎えた。エリオット君は予定時刻より15 分ほど早く小松空港に降り立った。オーストラリアからは約10 時間のフライトだったそうだが、その疲れもものとせず元気いっぱいの来日だった。
驚いたのはとても日本語が堪能であることだ。これまでの留学生は殆ど日本語を話す事は出来なかったが、エリオット君は、ゆっくり話せば日常のコミュニケーションは問題の無いレベルだと感じた。
荷物を車に積み込み、お腹が空いているか尋ねると機内食は食べなかったとの事。
日本食は好きかと尋ねると、これがまた日本通で、金沢で食べられるお好み焼きは、広島風か大阪風か関東風のどちらなのかと聞かれる程であった。
うどんやおそばも好きという事で、今回は食事に苦労する事はないだろうと胸をなでおろしたのである。結局、昼食はイタリアンレストランで食べる事になった。ピザやパスタをシェアして食べたのだが、遠慮する所など気遣いのあるナイスガイである。
これから一年間、日本で頑張って欲しい。きっと日本語がもっと堪能になることだろう。楽しい留学生活が送れる事を心から祈念している。

(記 長野 幸浩)

 

 

ローターアクトクラブ12月活動報告
金沢RAC会長 坂本 文吾

12 月11 日 「卓話例会」
 RAC 会員の菱機工業様にて卓話例会を実施致しました。
今回は遊学館高校の野球部監督の山本 雅弘氏から興味深い話を聞かせて頂きました。
卓話内容は星稜から遊学館へ移籍した際の苦労や、今後の展望、指導者としての心構え等、多岐にわたっているもので、90 分があっという間に過ぎて行ったと感じました。
特に指導者としての心構えの点については、RAC 会員は皆、後輩・部下を持ち始めた年齢に差し掛かっている事もあり、非常に有意義な時間を過ごせたと感じています。
具体的には、
①人間を4つのタイプに大別し、指導方法を変えていく
→感覚的な指導と理論的な指導を組み合わせて各人に合ったインプット・アウトプットを実施させる必要がある
② 10 人中10 人が戦力になると考えてはいけない
→時には排除も必要
③数年後を見越しての戦力構築が必要であり、捨てる年も必要
→毎年成功を求めていては成功できない
④資格や知識が無い者は指導者になってはいけない
といった内容があり、「指導者」という立場の厳しさに触れる事が出来ました。
心に突き刺さる厳しい意見も各所に見受けられましたが、自分自身にはさらに厳しくしている山本監督の姿勢を少しでも取り入れていきたいと感じた卓話例会となりました。

12 月15 日 「クラブ奉仕委員会 忘年会」
 金沢ニューグランドホテル様にて忘年会を実施致しました。
RAC メンバーに加え、RC から冨木会長(冨木医療器)・米井社長(コマツ石川)・竹内専務(日本エージェンシー)にも御参加頂き、大変盛り上がった忘年会となりました。
「下半期の活動について」といったRAC 活動に関わる内容から、日々の仕事についての内容まで、RC の方々と様々な話をする事が出来、有意義な時間を過ごせたと感じております。