犀川にゴリが帰って来るのを児童と共に願って!
地域社会委員長
倉本 和明

 9月16 日(金曜)は「ゴリの里帰り計画」の日でした。
台風が近づいていて、天候が少し気になった日でしたが、朝から日差しが強く真夏日となった日でした。
当金沢ロータリークラブでは、加賀料理で知られてはいるが、今ではほとんど見られなくなった「ゴリ」の復活を願い、犀川に、新竪町小学校児童3~5年生53 人と父兄、先生方とともに5000 匹余のカジカゴリ稚魚を放流しました。今回放流した稚魚は、体長約5cm で、川から海に出て成長後に戻ってくる「中卵型」を放流しました。
ゴリを初めて見たという児童たちは歓声を上げ、きれいな水とそこに住む魚の成長を祈りながらバケツを傾けていました。また、漁協組合の方による、珍しい“ごり押し”の実演もありました。
教室へ移動後、昼食の際に大友楼特製「ゴリ汁とゴリの佃煮」をいただき、口々に「美味しい~」と郷土料理に親しみました。
その夜、ご協力をいただいた金沢市漁協組合 八田伸一組合長を囲み、当委員会、職業奉仕委員会メンバー、ローターアクトや協力していただいた方々にて、ゴリづくし・ゴリ三昧でゴリ放流事業の反省会に花を添え、大友楼での宴はなかなかつきませんでした。

ゴリについて 豆知識①
「カジカ」は、「ゴリ」と呼ばれて加賀料理(ゴリ料理)にも使用される有用魚種ですが、近年河川環境の変化や過剰漁獲によって資源が減少(魚が減る)しています。水のきれいな河川に生息する魚です。
「ハゼ」という魚も「ごり」と呼ばれているため、「カジカ」のことは「ほんごり」「まごり」といって区別することもあります。
ゴリは、川から海へ出てまた川に戻る「回遊魚」のものもいます。

ゴリについて 豆知識②
 カジカゴリの「カジカ」は漢字で「河鹿」とも書かれますが、これは、鹿のように姿のいい美味な魚という意味のようで、源氏物語にも「石伏(いしぶし)」という古名で登場している古くから日本に生息し、食されている魚です。
カジカ属は6種類に分類され、カジカのほかにカマキリ(アユカケ)、ハナカジカ、エゾハナカジカ、カンキョウカジカ、ウツセミカジカがあります。
金沢で人気のあったゴリ料理も、近年はカジカが少なく高級川魚となった為、料理店のメニューから消えたり、カジカ以外の魚(ハゼ、ヨシノボリ等)を使用する店もあるといいます。

 

ガバナー公式訪問

 9月21 日に、金沢ニューグランドホテルにて、炭谷ガバナー、岩倉地区幹事、松原ガバナー補佐を迎え、例会が開催されました。
卓話のテーマは「ロータリーの大いなる変化」でした。以前のロータリーは、親睦が8割で奉仕は2割であったが、女性会員の増加により、奉仕活動への旺盛な意欲から、奉仕の割合が年々大きくなり、ロータリーは世界に冠たる奉仕団体になる必要があるとのロータリーのビジョンを説明されました。また、具体的な奉仕活動の紹介として、ラオスでのCLC センター、保育園、IT センターの寄贈や、農業センターの建設等についてスライドでの説明がありました。
あらためて奉仕活動の重要性を認識することとなった公式訪問でした。

(記 織田 明彦)